西暦の末尾に5がつく年はチャンス
――本書で、株主優待投資以外にも、投資のアノマリーを解説していますが、西暦の末尾が5と9の年は株価が上がることが多いというのは本当なのでしょうか? 来年は2015年。末尾が5の年ですが…。
1950年以降の日経平均のデータからは、西暦の末尾に5がつく年と9がつく年に負け(年初初値と年末終値の差がマイナス)がありません。これはパンローリング社主催の投資戦略フェアに有名な投資家のラリー・ウィリアムズがやってきた時に「米国市場において西暦の末尾に5がつく年はチャンスだ」という話をしていたことからヒントを得ました。日本市場はどうなのだろうかと調べてみると、同じ結果が出ました。更に末尾に9のつく年も負けがないことがわかったのです。
来年2015年は大チャンスかもしれませんので、いまからその相場に乗る予行演習を頭の中でしておくといいのかも知れませんね。また、2019年は東京オリンピックの前年にあたります。この年も大いに期待したいものです。
では、なぜ西暦の末尾に5のつく年と9のつく年に負けがないかと問われても、実はよくわからないのです。こういった、なぜなのかの説明はつかないけれど、繰り返し株式市場で起きる現象を「アノマリー」と呼んでいます。長年相場を経験している投資家は他にもたくさんのアノマリーを知っていて、それをうまく利用している方が多いです。わたしもよく利用しています。本書にはそういったアノマリーをいくつか掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
――本書をどんな方に読んでいただきたいですか?
自分の投資手法に行き詰まりを感じている方にはぜひ読んでもらいたいです。たとえば、アベノミクス相場で儲けることはできたけど、その後になかなか思うように儲けることができない、またはその時の利益さえも吹き飛ばして大損してしまったといった方です。
私がイベント投資に目覚めたのも、ITバブルの崩壊で大損して自分の投資手法に行き詰まりを感じたからです。そんな時は何でも学ぼうと心が素直になり、さまざまな考え方を受け入れられる状態になっていますので、ご自身の投資手法を成長させるチャンスなのです。
本書では、一般的な投資常識とは全く逆の話を多くしていますので、かなりの刺激を受けるのではないでしょうか。人によっては投資に対する考え方を根底から揺さぶられるような衝撃を受けるかもしれません。また、会社の業績やチャートの読み方を知らない初心者、初級者の方でも大丈夫です。最初はどこから始めて、どう経験を積んだらいいのかといったお話もしています。
最後に、本書をきっかけにして、見事に株式相場で十分儲けることができましたら、その成功を祝って、ぜひ南の島でバーベキューをしましょう。第1回目は2013年に開催しました。今後も開催を予定していますので、参加の時をお待ちしています。
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