サラリーマンのときに30万円で始めた株式投資で、いまや専業の個人投資家として資産1億円を突破している夕凪さん。株主優待投資をはじめとする夕凪さんオリジナルの投資手法「イベント投資」は、マネー誌などで紹介され、安全に資産を増やしたい個人投資家を中心に人気が高い。このたび、『スタバ株は1月に買え!』を上梓された夕凪さんに、これから株を始めようと考えている人のために、初心者でもできるイベント投資のエッセンスを、お聞きしました。
スタバ株は過去11年負けなし
――夕凪さん、いきなりですが、スタバ株を1月に買って本当に儲かりますか?(笑)
今年も含め過去11年分の株価を調べてみると、毎年儲かっているという結果が出ています。昨年はアベノミクス相場のど真ん中の期間ということもあり、大きく儲かった年でした。今年は昨年と違って相場環境がとても厳しいですが、それでもスタバ株はわずかながらも上昇しています。大きく儲かる年もあれば、ほんの少しだけ儲かる年もあるといったように、年によって多少ぶれは発生します。株価はその年の相場環境、スタバ社の業績、新商品に対する消費者の評価やマスコミでの注目度といったものに左右されます。
ここでちょっと注意して欲しい点は、本書を読んでいただければわかることですが、1月のどのタイミングで買ってもいいというわけではないことです。1月の最初に取引が行われる日(大発会)に買う必要があります。その日に買うのを忘れてしまいそうなら、もう少し前のクリスマスあたりでもかまいません。クリスマスプレゼントを買うついでに、スタバ株を自分用のプレゼントとして買うと覚えておくといいかも知れませんね。また、売るタイミングは3月のお彼岸のあたりです。それより数日前に売ってもかまわないのですが、後に売るのは厳禁です。
本書を購入せずに書名だけを頼りに投資をしても、いい結果は出ませんのであしからず(笑)。
――人気のある株主優待銘柄が3月に株価が上がるのはどうしてでしょうか? 初心者にもわかるように簡単に教えてください。
「株主優待の変なルール」が原因です。株主優待は、権利付最終日という特別な日に1晩だけでも株式を保有すれば送られてきます。その翌日(権利落ち日)に株式を売ってしまったとしても問題ありません。一方で、その日以外に株式を保有していても株主優待は送られてこないのです。ちょっと変なルールですよね。このルールのため、株主優待銘柄は、権利付最終日の直前ギリギリあたりで買いたい人が多く現れることになり、権利付最終日に向けて株価が上がりやすくなる特性を持っています。
スタバ株を含め人気のある株主優待銘柄のほとんどは3月に権利付最終日が設定されています。このため、3月に株価が上がる現象が発生するのです。ちなみに、スタバの株主優待はドリンク券です。100株以上保有していれば2枚、500株以上で4枚、1000株以上で10枚、1万株以上で20枚もらえます。どんなドリンクにも使えますし、サイズやトッピングも自由に選べます。注文時にサイズやトッピングについていろいろとアドバイスしてくれますし、とってもお得な気持ちになります。このドリンク券をほしい人が多くいるのだろうということは一度使ってみるとよくわかります。
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