「コロナ禍でも新卒を多く採用する会社」TOP300

1位スギ薬局、2位三菱電機…採用増やす会社も

そこで小社が11月27日に刊行した『就職四季報2022年版』(「総合版」を筆頭に「女子版」「優良・中堅企業版」を同時刊行)から、新卒採用が多い会社を集計し、上位300社をランキングした。

対象は「総合版」掲載の1279社のうち、「修士・大卒採用数」(2021年4月入社予定)に有効回答があった1209社。なお、調査時点は原則2020年8月で、会社によってはその時点での内々定者数や、予定・計画数の場合もある(詳細は図表を参照)。また、図表には前年の数字も付記し、前年からの増減がわかるようにした。業種ごと、会社ごとの採用状況の変化を見ることができるだろう。

ランキングに掲載した上位300社の採用総数は約5万7000人、昨年の同ランキングでは採用総数は約6万5000名だったことから、単純比較で1割ほど採用数が減少している。

トップは、東海が地盤でドラッグストアを展開するスギ薬局(850人)。昨年も4位とランキング上位に入る会社だが、採用数が130人増加しランキングで唯一800人を超える採用数となった。2位三菱電機(760人、120人減)、3位富士通(750人、増減なし)、4位パナソニック(700人、増減なし)と大手メーカーが続く。金融のトップは、7位東京海上日動火災保険(632人、7人減)で、メガバンクのトップは11位三井住友銀行(530人、70人減)となった。

業種を見ると、トップ3(銀行、システム・ソフト、建設)は昨年から変動なかった。銀行は29社から32社に増え、上位には11位三井住友銀行のほか、13位にみずほフィナンシャルグループ、21位にりそなグループ(りそな銀行、埼玉りそな銀行)、22位に三井住友信託銀行、25位に三菱UFJ銀行などが顔を出している。

システム・ソフトも26社から29社に拡大。4位富士ソフト、10位システナ、12位NTTデータ、27位NECソリューションイノベータ、38位大塚商会などが上位にランクインしている。建設は24社から29社となり、36位清水建設を筆頭に、46位大成建設、49位大林組、68位鹿島、91位五洋建設など大手ゼネコンが上位に入っている。この3業種でランキング入りした会社の3割を占めている。

業界研究や会社研究がより重要に

ランキングを眺めて、もし知らない会社に出会ったり、採用数の増減等に疑問を抱いたりしたら、企業内容や増減の背景を積極的に調べてみてほしい。

採用数や増減についてはいくつかのケースに分類できる。会社が大規模で従業員が多く、新卒採用も自ずと多くなるケース。会社の成長に伴って新卒を積極採用するケース。反対に、会社や従業員の規模に比べて極端に新卒採用が少ないケースがある。

気になった会社の業績(複数年分)、従業員数と新卒採用数の比率、平均勤続年数や平均勤続年齢、新卒3年後離職率などさまざまな項目をチェックしていくと、会社を取り巻く環境や従業員の置かれる状況が浮かび上がってくるはずだ。

足元では新型コロナウイルスの感染者数が再び拡大しており、会社への影響もあるだろう。業界研究や会社研究は例年以上に重要となるはずだ。「なんとなく」といった曖昧な理由で志望企業を選ぶのではなく、しっかりとした基準で志望企業群を作り、就職活動に臨んでほしい。

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