数学が好きな人だけに見える「楽しすぎる日常」 日常生活の中にある「数学」を見いだすメリット
近年「数学の学び直し」関連の書籍が次々と刊行されている。「数学を、もっと勉強しておけばよかった」と思う大人が急増していることが予想される。AI、統計をはじめとし、ビジネスにおいても数学の必要性が高まっており、その影響は少なからずあるだろう。また、趣味や教養として数学を学ぶ人も増えており、幅広い層に数学が必要とされている。
しかしながら、IEA国際数学・理科教育動向調査によると、中学2年生の約6割が「数学は得意教科ではない」と回答するなど、数学への苦手意識はまだまだ根深いものがある。この現状を脱却するためにも、さまざまな数学への取り組みを増やしていく必要があると考える。
そこで、『笑う数学 ルート4』の著者の1人である、「数学のお兄さん」こと横山明日希氏に、数学の苦手意識をなくす方法とその先にあるメリットを紹介してもらう。
数学好きの特徴は?
私はこれまで、数学に携わる多くの人たちに出会ってきた。数学者、数学教育者、アクチュアリー、データサイエンティスト、といった数学の世界に身を置く職業に就いている人をはじめ、趣味で数学を学ぶ人、さらには数学の魅力を伝え合う場を手がける人、そこに毎回足を運ぶ人……また、これからの未来を担うであろう数学好きの小中高生。
彼らの習慣や嗜好、これまでの経験などを観察してみると、そこには「数学を好きに、そして得意になるヒント」を見つけることができる。
彼らの多くに共通する思考が「あらゆるものを数学にひもづける」ということ。
私の場合は、ケーキを切っているときは、「円の等分」を連想するのは当たり前、漢字を見ても「円の等分」に思いをはせてしまう。
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