「世界最低水準」続ける起業小国・日本のリアル 全米No.1ビジネススクールで教える起業三原則
社会を変える「やる気」も「自信」もない日本人
起業にまつわる日本のランキングを見る限り、日本は積極的に社会を変えていこうという起業家精神に乏しいようだ。
【指標】 【日本の順位】
起業機会に対する認識 最下位
⇒ 世界一、起業のタネを探してない
起業に対する自信 最下位
⇒ 世界一、起業家になる自信がない
起業失敗への恐怖 9番目
⇒ 世界最高レベルに失敗を恐れる
(49の国・地域への調査による)
上の順位は、「GEMレポート 2018-2019」に掲載されているものだ。GEMレポートとは、起業家教育で全米1位(U.S. News & World Report)の評価を受けるバブソン大学が中心になって作成している世界各国の起業活動に関する統計レポートだ。
1番目の「起業機会に対する認識」とは、「仕事をしている間に、何か新しいビジネスのアイデアとなるものに気づきましたか? 探していますか?」という問いに対する指標。つまり、起業のチャンスに目が向いているかどうかを示す。日本はこれが49の国・地域の中で最下位である。
なぜチャンスに目がいかないのか。
その理由は、次の問いにある。「自分は起業するだけの器かどうか、自信がありますか?」この問いに対する指標が「起業に対する自信」だ。これも最下位。