大学入試「英語4技能検定」から考える受験戦略

受検のメリットと攻略を握るカギとは

大学入学共通テストへの導入が見送られた英語4技能検定試験。受検のメリットと攻略を握るカギとは?(写真:CORA/PIXTA)

今さら聞けない英語4技能検定試験の実態とは

昨年秋に、突然、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)への英語4技能検定試験導入が見送られ、学校教育に携わる人々や受験生の間には激震が走りました。とくに、これまで英検やGTECなどの外部試験の対策を進めていた受験生は大変戸惑ったことでしょう。

ただ、この一連の騒動の中で、大きく見落とされていることがあります。それは、英語4技能検定試験(=外部検定試験)はこれまでも入試利用はされてきており、これからもその傾向は変わらない、それどころか強まっていくだろう、ということです。

共通テストでの利用が先送りになっているだけで、私立大学を中心に、多くの大学で外部検定試験はこれまでも入試利用されてきましたし、その流れは今年も続き、それどころか一部加速してさえいます。

例えば、今年、上智大学ではTEAP利用型、学部学科試験と共通テスト併用型(外部検定試験は英語の得点に加算)、共通テスト利用型(外部検定試験を英語のみなし得点として利用可能)の3種類の一般選抜試験が用意されていますし、立教大学では文学部以外は英語の独自試験を廃止する(外部検定試験・共通テストを利用する)というかなり大きな変更がされています。

ということは、受験生にとっては、共通テストでの利用が先送りになっていても、外部検定試験のスコアを入試に使うことができる、という状況に変わりないということです。多くの受験生が私大も受験することを考えると、受験生は、国公立大学が第一志望であったとしても、「とりあえず」は英語4技能検定試験を受検しなくてはならなくなっているわけです。

英語教育に関わる端くれとしてこうした状況に関して思うところがないわけではありません。ただ、それでもなおこうした状況が生まれるのには、そうすることになんらかの「メリット」があるからだと考えるのが自然です。では、外部検定試験にはどのようなメリットがあるのでしょうか。大学と受験生という2つの観点から考えてみたいと思います。

次ページ大学にとってのメリット
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • コロナ後を生き抜く
  • 就職四季報プラスワン
  • インフレが日本を救う
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
おうちで稼ぐ、投資する!<br>在宅仕事図鑑

コロナ禍の下、世代を問わず広がったのが「在宅で稼ぐ」ニーズ。ちまたにはどんな在宅仕事があり、どれくらい稼げるのか。パソコンを使った「デジタル小商い」と「投資」に分け、誰にでもできるノウハウに落とし込んで紹介します。

東洋経済education×ICT