小学校5年生からの英語教育義務化が日本で始まった。一方、実は中国の小学校で英語が義務化されたのは19年前。TOEFLの平均スコアを見ても日本は中国にリードを許したまま。なぜ日本の英語教育は出遅れ、中国は進んだのか。そしてその結果は?
「英語先進国」中国のこれまでと現在を全5回でレポート。第4回は中国の大学生へのアンケート調査から見える、中国の英語教育事情をレポートする。
中国では小3までに6割が英語学習を開始
昨年度、早稲田大学院で中国の早期英語教育について研究していた筆者は、中国国内の大学・大学院生(451人)にウェブによるアンケート調査を実施した。
学生たちがいつ、どのようなかたちで英語を学び始めたのか、そしていま英語に対してどのような意識を持っているのか知るためだ。
「あなたは英語を何歳から学び始めましたか?」との設問に対する回答は、次のグラフのとおりだった。
(外部配信先ではグラフを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
小学校入学前に英語学習を開始したのは、中国国内の大学・大学院生の約3割。また「6~7歳」も約3割と、中国全土で英語教育が始まる小学校3年生になる前に、すでに6割が英語学習を開始していたことがわかった(注:北京・上海など大都市は小学校1年生から義務化)。
英語を初めて学んだ場所を聞いてみると、小学校と答えた学生が約半数を占める一方、幼稚園が18%、学習塾が15%で、以下家庭教師、オンラインと続いている。
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