50代からの再就職「失敗する人・しない人」の差

「有力者とのコネ」を使わない手はない

50代からの転載や再就職。うまくいく人といかない人の違いはどこにある? (写真:mits/PIXTA)
50歳を超えても転職や再就職ができる人には、ある共通点があった。1万人インタビューからわかった50代からでも転職・再就職を成功させる方法を、大塚寿氏による新書『50代 後悔しない働き方』から一部抜粋・再構成してお届けする。

「リファラル採用」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。初めての方はぜひ検索してみてほしいのですが、一言でいうと「社員の紹介による採用手法」です。「縁故採用」、「コネ採用」に近いニュアンスです。

入社が決まれば、紹介をした社員に10万円とか、管理職ならそれ以上のインセンティブを支払う企業も少なくありません。

日本に広がる「リファラル採用」

新卒の「縁故採用」「コネ採用」には微妙な響きがありますが、「リファラル採用」は国内の外資系企業などでは昔からやっていた採用手法です。近年では日本企業にも広がりつつあります。

仕事のスキルや技術だけでなく、性格や人間性、人となりまで紹介者によって担保されているので、ミスマッチが少ないだけでなく、採用コストが大幅に削減できるメリットもあります。

50代の再就職や転職においては、このリファラル採用を含め、縁故や何らかの「ツテ」による転職が、年収を激減させないための方法と言えるでしょう。

あるメーカーの販社の部長を60歳で定年になったI田さんは、定年後の準備はしておらず、あまり深く考えないまま再雇用を申請していました。

ところが、I田さんの定年を聞きつけた、かつての取引先から「営業系の顧問」でのオファーがあったのです。定年予定日の2〜3カ月前の話です。

まさに棚からぼたもち、年収も再雇用よりずっといい条件でしたし、仕事もかつて営業管理職として扱ったことのあるサービスだったので、何の迷いもありませんでした。

I田さん以外にも、数えきれないくらいの事例を知っていますが、現役時代に近い収入を得ている人の再就職は「ツテ」や「リファラル採用」によるものが最多という感触を持っています。

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