「ゲームは勉強の邪魔」と見下す大人達の勘違い 「上達する方法」はゲームも勉強も一緒だ
ゲームなんかしないで、勉強しなさい――子どもの頃、ゲームで遊んだ人なら誰もが、親からそう言われたことがあるのではないだろうか。
私(すいのこ)もそのひとりだった。小学生の頃なんかは1日1時間くらいしかゲームをやらせてもらえなかったので、“治外法権”だった祖母の家にわざわざ行って、弟と一緒にゲームをしていた。それに対して母は決していい顔はしなかった。
「ゲームなんかしないで勉強」はもう古い
そんな私は30歳、現在「プロゲーマー」として活動している。いわば、ゲームで飯を食っている立場にある。
eスポーツのイベント運営などを行うウェルプレイドとプロ契約したのは2019年5月、29歳のときだ。サラリーマンであれば、人によっては昇進して役職が付き、部下もできて責任ある立場になっているであろう歳に、私はすべてを捨て、プロゲーマーという生き方を選んだ。
間違いなくサラリーマンよりも収入が不安定で、先が見えない。10年後にはこの業種がなくなっていることも十分にありえる。それなのになぜプロゲーマーの道を選んだのか、それはひとえに「ゲームが好き」だからという一点に尽きる。
私は『大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)』というゲームに出合い、熱中したからこそたくさんの人と出会い、いろいろなことを学んできた。その結果、今こうして筆を執ることができている。「ゲームはすばらしいもの」と押し付けるつもりはないが、私にとっては、ゲームは人生を変えてくれた大切なものだ。それは胸を張って言える。
だが、私がゲームに感じているすばらしさと、世間の人から「ゲーム」もしくは「ゲーマー(ゲームをプレイする人)」に向けられる視線に“ギャップ”を感じることが多い。
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