HSPの人が繊細さと上手に付き合っていく心得 心の悩みから来る「身体の異変」に蓋をしない

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大木:コロナの影響で在宅勤務が定着すると、会社に行かなくてもよくなって気楽になった半面、HSPは新時代で戦わなければいけない視点が増えると思います。武田さんにHSPから寄せられる相談内容に変化はありますか。

武田:内容に変わりはありません。確かにコロナの影響で、悩みの表面的なものは変わりますが、仕事や人間関係がつらいという本質的な内容は変わりません。コロナ禍にあっても「自分に合う仕事をしたい」「良い人間関係を築きたい」という人間としての求めは変わりませんから、ご相談の本質はそんなには変わらないのです。

「ビデオ会議だと話しづらい」など悩みの細部が変わっても、“幸せ”はあまり変わらないと思います。例えば「おいしいごはんを味わって幸せ」とか、「大切な人とのたわいない会話がうれしい」とか、そういった幸せは変わりません。

HSPは、ちょっとしたことにも幸せを感じられる気質なので、自分の幸せを大事にすることで、社会の変化に振り回されにくくなると思います。

大木:HSPはコロナで状況が変わっても、本質的な悩みは変わらないということが、逆に根深い問題であると思いました。どんな時代でも人々の悩みの本質は変わらない。

武田:今の状況でほっとするという声がある一方で、「ほっとする自分が変なのでしょうか?」という声もあります。「仕事がオンラインになって楽になったけど、それは私の職場が元々大変すぎたんでしょうか?」というように。

HSPは世の中で5人に1人の少数派なので、幼い頃からまわりとのちがいを感じる場面が多々あります。すると「こう感じてもいいのだろうか?」「私はこう思うけれど、それは変なのではないか」と、自分の感覚を疑ってしまうところがありますね。

繊細で、自分の幸せを受け入れられない

大木:繊細で、自分の幸せを受け入れられないのですね。

私もオンラインでコミュニケーションする仕事が増えてきて、映像でいかに何かを伝えるか、文面だけでどれだけ人としてわかり合えるかという点でも、正直ちょっと疲れていました。

武田:HSPは変化に対して敏感なので、なじむのに時間がかかります。

コミュニケーションも、HSPは非言語の部分が大きいです。相手の声のトーン、全身の服装や雰囲気、前回を言っていたこととか、非言語の部分でのやりとりがとても多いので、オンラインや電話、メールになると、コミュニケーションに戸惑うと思います。

大木:おっしゃるとおりです。匂いも雰囲気も感じられないので。

武田:一方で、今までつらい場所にいた人ほど、情報が減るのでそれが楽ではあります。私は、仕事の打ち合わせがオンラインになりましたが、オンラインだと皆さん家からつなぐのでちょっとリラックスしていて面白いと思っています。

大木:武田さんご自身もHSPの気質があるとのことですが、今は生きやすくなりましたか?

武田:そうですね。会社を辞めてフリーランスとしてやりたいことをやるようになって、断然生きやすくなりましたね。最近だと、本を書いたのも大きいです。本に、繊細さん(HSP)の幸せをたくさん書きました。文章で書くことで、自分の中に定着していくので、前よりいっそう小さな幸せに目が向うようになりました。とても良い機会でした。

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