東洋経済が行った全上場企業の役員における女性の登用状況の調査によれば、全上場企業中の女性役員数は529人、全体に占める割合は1.23%と3年連続で微増していることがわかった。また男女合計の役員数に対する男性の代表者の割合は14.5%なのに対して、女性代表者はわずか0.1%にとどまっているなど、女性の登用がまだまだ進んでいないことが明らかとなった。
1. 全上場会社の役員に占める女性の割合は1.23%で3年連続微増
(1)女性役員数は2007年から0.01ポイントずつ増加
全上場会社役員のうち女性は529人、男性は4万2378人(2009年7月時点)。女性役員は、前回2008年7月調査時の550人から21人減少した。これは、企業の業績不振や統合等により上場企業が120社減少し、上場企業全体の役員数が前回の4万5204人から2297人減少しているため。全上場会社役員のうち女性の占める割合は0.01ポイント増の1.23%。上場会社役員に占める女性の割合は、2006年7月時点よりジャスダックの女性役員を集計に含めており単純には比較できないが、1999年の0.24%と比べ5倍以上に増えた。時系列で比較すると、企業における女性の登用は徐々に浸透しているといえよう。市場別に見ると、東証1部上場企業の女性役員が41.4%と最も多い。トピックボードAD
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