女性が上場企業の代表者になるのは、男性役員の100倍難しい--東洋経済調査

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(2)約5割が社外役員、会社代表者は1000人に1人-女性役員の役職-

 全役職のうち、社外役員と社内役員の割合を見ると女性役員のうち237人、44.8%が社外役員だ。男性の社外役員は1万1725人、27.7%で、女性の社外役員比率は男性と比べて17.1ポイント多い。各役職のうち、全役職に占める割合を調べると監査役で男女の違いが顕著だった。女性の監査役は152人、28.7%に対し、男性は8026人、18.9%。女性の場合約10ポイント監査役の比率が高い。女性に役員への門戸は広げたものの、あくまでオブザーバーとしての役員就任が多いことがわかる。

 社長をはじめ、会社代表権のある女性役員は43人で全女性役員の8.1%(前回調査比1.8ポイント減)。男女合計の役員に対する割合は0.1%で、役員1000人に1人の狭き門。男性の場合は6157人、14.5%が会社代表者で10人に1人が会社代表者の計算だ。両者の比率を比べると、女性が会社代表者になるのは男性の100分の1の割合だ。
Column:女性役員が1人でもいる上場会社は12%
 全上場会社のうち、女性の役員がひとりでもいる会社は455社、12%。3人以上いる会社は3767社のうちわずか10社にとどまる(上図参照)。主要先進国と比較して、日本では女性の役員への登用はまだ十分とは言えないのが現状だ。マッキンゼー&カンパニー「Women Matter」によると、欧州委員会が06年に調べたEU各国のトップ50社に占める女性取締役の割合は首位のノルウェーで32%、EU平均では11%だ。日本の1.23%比較して大きな差がある。 ※ベネッセコーポレーションは09年10月からベネッセホールディングス
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