女性が上場企業の代表者になるのは、男性役員の100倍難しい--東洋経済調査

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2. キャリア系女性役員が1割以上増加-代表権のない女性役員の属性分布-

 社内役員と社外役員の割合では、女性の社内役員の割合が55.2%で、06年7月調査の64.3%より9.1ポイント減少した。属性を見ると、夫が起業して役員に就く創業者系が11.9ポイント減少し、自身の職歴を活かすキャリア系が06年と比べて12.5ポイント伸びているためだ。
 キャリア系のうち過半を占めるのが監査役。弁護士、公認会計士、税理士等の国家資格を持っている女性が109人おり、官庁出身者や大学教授などの経歴を活かして社外役員に就任するケースもある。
 一方、新卒として入社し役員となるプロパーの女性は109人で20.6%。06年の調査では126人、23.4%だったが今回は2.8ポイント減少した。プロパーの女性が社内で昇進することは依然として容易ではないようだ。
Column:他社兼務の多い主な女性役員
 他社との兼務が多い女性役員を調べると、兼任社数が最も多いのは金融・証券など5社を兼務する川本裕子氏。2位の寺田千代乃氏は、アート引越センターの創業社長として知られる。3位の内永ゆか子氏は女性企業人を集めたNPO法人「J-Win」の理事長として活発に活動している。女性企業人のリーダーとして著名な人物が並ぶ。
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