フェイスブックへの期待と不安 モバイルアプリ戦略、昨今の動きと今後

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本連載は、GAFAに関するトピックをひとつないし複数採り上げながら、米国・シリコンバレーを中心とするIT事情を定点観測的にお伝えしていく。今回はフェイスブック。お使いの方は気づいたかもしれないが、最近フェイスブックを開いた際の画面「ニュースフィード」のデザインが変わった。またモバイルアプリの機能についても変更を加えている。
(写真:ロイター/アフロ)

フェイスブックにアクセスして雰囲気が変わったことにお気づきだろうか。新しいニュースフィードの画面が公開され、順次、全ユーザーに適用された。

アクセスしてパッとみて、非常にすっきりした印象を受けた。画面上部には「Facebook」という文字列ではなく「f」のアイコンが配置され、すぐ右には大きな検索バーが用意された。ここを検索すると、フェイスブック内のコンテンツやBingを使ったウェブの検索にすぐにたどり着くことができる。

また画面の左端には各機能にアクセスしたり、ページやコミュニティなどにすぐにリンクできるショートカットを配置できる。この機能そのものは変わらないが、デザインがすっきりして一覧性が高まり、アクセスしやすくなった。右端には、ティッカーと呼ばれる自分の友人の最新のアクティビティが流れる。トレンドと続き、広告のリンクが続いている。

大きく変更されたのは、中央部分、ユーザーや企業が投稿する記事の表示の仕方だ。まず、Mac向けはHelvetica、Windows向けにはArialというフォントが採用された。これらのフォントはサンセリフ体(ゴシック体)のスタンダードとして利用されている書体だ。そして写真の投稿はより大きく表示されるようになり、ニュースフィードの中でもゆったりと見ることができる。

リンク先のタイトルは通常のゴシック体とは違うセリフ書体(ロマン体)のフォントが採用されており、リンク先にある画像を大きく表示して、ストーリーをニュースフィードの中で大きく扱うようになった。結果的に、フェイスブック内の記事や写真のシェアよりも、外部のニュースやブログの記事を共有するほうが、印象深く表示されるようになった。

詳しい変更は、フェイスブックのプロダクトブログに書いてある(参考)。

次ページ広告と投稿の絶妙なバランス
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