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オンライン授業はごく一部…家庭学習に困惑
約3カ月間もの長期にわたる休校または分散登校で、多くの家庭では不安が日に日に募っているようです。それを示すかのように連日、予想以上の数の相談メールをいただきます。
とくに、「学校の宿題・課題に関する質問」が多く、それは大きく次の2つに分かれます。
2) 学校からの宿題が多すぎて、大変
1)の宿題が少なすぎて困っているという相談は3月と4月に多く、2)の相談は、4月の下旬から5月にかけて増えてきました。
4月21日に文部科学省が「全国の学校で児童生徒に教科書に基づく家庭学習を課すよう求める通知」を都道府県教育委員会などに出したこともあり、それを受けて学校側はその準備を行い、4月下旬からは、子どもたちへの指示は前学年の復習ではなく、新学年の授業内容に切り替わったと考えられます。
そのような背景もあり、現在は学校の“授業”が始まっているところがかなりあることでしょう。学校側は、カリキュラムを消化していく必要があるため、それを家庭学習でお願いするというスタンスを取らざるをえません。
文部科学省の4月16日時点の調査では、休校中または休校予定の1213自治体のうち、動画などを含めたデジタル教材を使っているのは29%で、Zoomなどを使用した双方向型のオンライン指導をするのはわずか5%という結果が出ています。
学習を補強するためのオンライン授業を動画配信している横浜市などの自治体もありますが、これはごく一部であり、実態としては、かなり多くの学校が「プリントを渡して、それをやる」というスタイルになっていると考えられます。
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