※石田勝紀先生へのご相談はこちらから
学校への不信感を持つ子へ親がかけるべき言葉
コロナ禍により、全国で学校が休校となり、少なくない数の子どもたちがオンライン授業を経験しました。無料で視聴できる民間による動画サイトや学びサイトで学んだ子も少なくなかったでしょう。中には、「オンライン学習のほうが学校よりはるかに楽しいし、勉強になる」と思った子もいたに違いありません。
3月初旬から6月初旬までの約3カ月間、学校へ継続的に登校しないということが、子どもたちの学校に対する価値観を変容させてしまったというケースもあると思われます。
筆者のもとへ全国からたくさんの相談がきますが、その中にも、山川さんと同様の相談をされる方がいます。この種の相談は学校側にとっては、「学校の存在意義を問い直す機会」にもなります。しかし、子どもの側には、「オンラインで完結できれば、学校は意味がない」と単純に、近視眼的に捉える可能性もあり、上手に対応してあげる必要があります。
山川さんのお子さんの発言からは、学校とは「主要教科の勉強をするだけの場所」と捉えているようにもうかがえます。また、普段は一方通行の受け身型の授業であるのに、急に自主性を要求される矛盾を感じ、「学校への不信感」が生まれているようにも見えます。
これまで筆者が3500人以上指導してきた子どもたちの中にも、このような子はいました。概して、そのような子は精神年齢が高く、問題意識を持っていました。ですから、山川さんの娘さんの感性、洞察については、一定の説得力もあり、親はどう返答してよいか迷われるのも無理はありません。
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