この「受け入れる」という段階だけでもいいのですが、さらに一歩進めて、次のような言葉を投げかけてあげると子どもの学びが促進されます。
「その意味のない学校が日本では150年も続いてきているって何か意味があるのかもしれないね。しかも、学校というのは全世界にあって同じような内容を子どもたちは学んでいるからね。本当に意味がなかったら、とっくに消滅しているはずよね」
このように、学校はオンラインだけで完結すると思い込んでいる子どもに、少し異なった角度の疑問を投げかけるといいでしょう。
子ども自身に考えさせ決断させる
すると、学校の存在意義は別にあるのかもしれないと考え出す可能性があります。それでも、「これまでの学校はやり方が古かっただけ」と子どもは返してくるかもしれませんが、それに対しては「そうかもね」と、また受け入れるだけで終わりにします。
説得ではない別の視点の問いをされた子どもの心の中には、その「問い」が残ることもありますから、それで終了にします。
結果として、子どもが、学校はオンラインで十分であるため、自分は通信の学校を選択するという進路になっても問題はないと思います。親が投げかけた疑問を受け入れつつ、子どもが自ら選択し、決断したことであれば、後々自分の選択に責任を持ちながら生きていくことができます。
仮に、親が無理やり説得し、子どもが嫌々、自分の意に沿わないことをやり続けることのほうが後々問題を引き起こす可能性があります。「親の意見に従ってやったのに失敗した」と親のせいにしかねないからです。
このように、山川さんのお子さんのように問題意識が高い子には、いったん受け入れた後に、異なった視点を軽く投げかけてあげることをお勧めします。子どもはきっと、自分にとって最良の選択をするはずです。
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