実施方法は、この「多読」と同じ要領で取り組むのがいいでしょう。「多読」では、以下のようなルールがよく言われます。
2.訳さずに英語のままで理解する
3.わからないところは飛ばして読み進める
4.自分の興味のあるものを読む
まずは「辞書を使わずに読めるレベルの本を選ぶ」というのが鉄則です。自分のレベルよりも難しいものを読まないと「学び」にならないという思いこみは捨て、「簡単すぎる」くらいのものから始めましょう。
すでに知っている単語や文法が自然な文脈で使用されているのに触れるのが目的ですから、「新たな単語や文法を学ぶ」ために実施するのではないというのを理解して取り組みましょう。「簡単な教材だとやる気がしない」という学習者がとても多いのですが、インプットやアウトプットの「実技」の練習は、「学習」的には簡単すぎるくらいでないと効果的に実施できないので注意してください。
よほどの上級者でないかぎりは、中学校1年生~2年生レベルの本からスタートがよいと思います。辞書は使いませんので、万が一知らない単語が出てきても、勇気を持ってその単語は飛ばして読み進めましょう。
100%理解しようとせずに、70~80%くらい内容がつかめればOKとしてください。気にして辞書を調べ始めると、本を読んでいるのか、辞書を読んでいるのかわからなくなってしまいます。飛ばし読みする知らない単語の中に、繰り返し何度も出てくるものがあったら、それは辞書で調べても構いませんが、1冊に数語くらいまでにしましょう。
「英語のままで理解する」というと難しい感じがしますが、学生時代にやらされた「英文和訳」のように、「1文ずつ訳しながら読むということはしない」という意味だと、シンプルに考えておけばいいでしょう。
また、気晴らしとして取り組むためにも、自分が興味のある本を読みましょう。面白そうだと思って読み始めたら「イマイチだった」とか「難しすぎた」なんていうときには、いさぎよく別の本にしてしまうくらいの気軽さで読書するのがお勧めです。
タイトルの選び方
Graded Readersはいくつかの主要な出版社が、シリーズでいろいろなタイトルをそろえています。よく目にするのは以下の5つです。
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