――じゃ、細かいところで、注文を聞くとか、応対をするにつけ……。
たとえば料理を出すときにも、レディファーストじゃなくて子どもファースト。その後にレディファースト、というのが特色ですね。
レディス&ジェントルマンの前に、ボーイズ&ガールズなのです。ディズニーのコンセプトは、ファミリーエンターテインメントなのですね。
「安っぽい」ではなく、これがリアル
――先ほど館内のスパに行く途中で、通路からベネチアの川下りというか水路が見えました。本当に海外のリゾートにでも来たような錯覚があって、子どもが来ても楽しいでしょうが、大人も違和感なく楽しめますね。
そうですね。ゴンドラの水路は、水が上がったところの線まで(デザインで)つけてありますからね。かなり作り込んでいますよ。
ベネチア側には、ちゃんと飾り窓がついています。立体感があるわけですね。ちなみに、ポルトフィーノ側は飾り窓じゃなくて、ダマシ絵です。
ポルトフィーノ側を見て、「安っぽいな、これ手抜いたなー」なんて言う方がいますが、違うのです。
――ということはつまり、実際に現地がダマシ絵になっていて、それを正確に再現していると。リアルなわけですね。
そうです。リアルですね、どこも。
――ディズニーの徹底志向が出ていますね。全体がひとつの芸術作品なんですね。
大理石のデザインやエレベーターホール、ロビーや天井の絵、いろいろなところにものすごくデザイン性の高いものがあります。
細かく見ていくと本当に面白いと思いますね。「こんなところにこんなものがあったのか」と、私でもびっくりすることがたくさんありますね。
(撮影:尾形文繁)
※この記事の後編は、4月21日(月)に公開予定です
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