東京ディズニー、好調はどこまで続く? 開園30周年で入園者は過去最高の3000万人超え
開園30周年に沸く東京ディズニーリゾート。運営するオリエンタルランドが1月30日に発表した第3四半期(2013年4~12月期)決算は、本業の儲けを示す営業利益が1010億円と大台を突破した。同社は大雪など悪天候に伴う客数減を想定し、13年10月に発表した通期の営業利益見通し1066億円を据え置いたものの、1月以降も好調さは持続しているという。
もともと、第4四半期(1~3月)は寒さに加えて営業時間も短く、収益の貢献度が低い。だが、13年3月期には第4四半期の3カ月で営業利益80億円、最高益を達成した12年3月期の100億円を上回る公算が大きく、最低でも通期の営業利益は1100億円に到達しそうだ。
好業績の最大の要因は入園者数の大幅増加だ。30周年イベント目当てにリピーターが多く集まり、ミッキーなどが全国各地の知事、市長を表敬訪問、さらに30以上の各地のお祭りにも参加したことで、地方メディアへの露出が急増。遠方からの来園も増加した。
30周年イベント後にどうなる
前期に記録した2750万人の最高記録を大幅に上回り、オリエンタルランドでは今期3070万人の来園を予想している。ただ、この想定も保守的で、実際にはそれ以上の入園者数が見込まれる。
入園者数のみならず、遠方客は系列ホテルの宿泊も兼ねて来ることが多く、ホテルの稼働率向上という相乗効果も出ている。さらに30周年のオリジナルグッズ販売やレストランでのオリジナルメニューなど、物販・飲食の拡大も業績を一段と押し上げている。
勢いに乗るオリエンタルランドだが、今後のポイントは30周年イベントが終了する3月20日以降に入園者数がどうなるか、だ。
5年前の25周年の時には、前年度に比べ180万人多い2722万人と当時最多の入園者数を記録した。しかし、翌年は140万人減と落ち込んだ。今年度は昨年度比で300万人以上増える見通し。遠方からの客も多かったとすれば、来年度の落ち込みは想像に難くない。会社側も、「さすがに入園者数の減少は避けられない」(オリエンタルランド広報部)とみている。
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