千葉・舞浜の東京ディズニーリゾート(TDR)の敷地内に2001年に開業したのが、海をテーマにした東京ディズニーシー(TDS)。当初からアルコールを提供するなど、東京ディズニーランド(TDL)より少しアダルトな雰囲気を醸し出し、家族連れ中心のTDLの中でも、カップルや年配客の多いテーマパークだ。
そのTDSの中に同時オープンした東京ディズニーシー・ホテルミラコスタは、世界的にもたいへん珍しい、テーマパークの中にあるホテルだ。TDRを運営するオリエンタルランドグループが手掛けるディズニーホテルとしては、ディズニーアンバサダーホテルに次ぐ2番目の開業である(現在は3番目の東京ディズニーランドホテルもある)。
ディズニーホテルの特徴、そして「インパークホテル」という新しいコンセプトに込められた開発者の思いとは。石井章弘総支配人に聞いた。
4つの異なる外観を持つ、稀有なデザイン
――昨年夏にディズニーランドホテルを取り上げましたが、今回はディズニーシーにあるミラコスタです。初めて海をテーマにしたのがディズニーシーで、その中にあるホテルがミラコスタですが、どこか参考にする前例があったのでしょうか。
おそらく世界初の”インパークホテル”だと思います。米国フロリダのアニマルキングダム・ロッジのホテルはアフリカのサバンナのイメージで、部屋からは動物が見えます。ただ、ディズニーのパークと隣接しているホテルは、ここが初めてです。
ディズニーは、それまではあまり中や裏側を見せないコンセプトでやってきました。それを見せるのは、かなりのチャレンジだったと思います。
――ホテルのデザインはたしかイタリアの中世でしたね。
18世紀から19世紀に造られたであろうホテルの建物をイメージしています。
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