「自宅就活」がコロナ終息後の決定的な差になる オンラインの方が情報収集は効率的にできる

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最後に、求職者が置かれた状況によって取るべき対応が異なるため、就活状況ごとに対応策を紹介する。

新卒就活の場合

緊急事態宣言が解除されるまで、選考が進まないからといって何もせずに待っていてはいけない。緊急事態宣言が5月6日に解除される可能性は低く、解除されたとしても、企業がすぐに採用活動を再開するとも限らない。

他の就活生が動かないからこそ、今のうちに就活の準備を進めておくべきだ。今年の就活に関しては、大企業に絞るのではなく、中小企業も含めて選考を進めておいたほうが安全だろう。採用活動を行っている企業、Web面接を実施してくれる企業を中心に、外出自粛期間であってもどんどん選考を受けることをおすすめする。

ちなみに、リーマンショックの際には一度悪化した景気が回復するまでに4年かかったと言われている。今回の不況規模を考えると、リーマンショック以上に景気が冷え込み、就活氷河期のような状況になる可能性は高いと思われる。

不要不急の転職も避けるべきだ

転職活動の場合

これから転職活動を始めようと考えている人は、その転職の「必要性」をもう一度熟考したほうがいい。これまでの売り手市場だと、比較的転職もしやすく、「何となく転職」できた人も多く見受けられた。しかし、今の状況下では、基本的には転職リスク(転職できない、もしくは転職することで待遇が悪くなる)が2019年よりも高まっており、転職するにも「今ではない」という印象だ。

まずは目の前の仕事に集中し、自分のスキルや実績を高めることで市場価値を高め、景気が回復するのを待つのが懸命だ。「不要不急の外出」を控えるだけではなく、「不要不急の転職」も今は避けるべき時なのだ。

しかし、中にはすでに退職してしまっており、すぐにでも次の職を見つけなければならない人もいるだろう。その場合、新卒就活と同様、就活を自粛するのではなく、今できることをすぐにでもやったほうがいい。今受けられる企業を探し、選考を進めていかなければ、すぐに採用枠がなくなる可能性は今後もまだあり得る。

このような話をすると、悲観的になってしまう人もいるかもしれない。だが、ただ悲観していても状況は好転しないどころか、むしろ悪化してしまう。大事なのは「今できることをやる」ことだ。コロナショックに負けず、就活や転職活動を行う人たちが、「自宅で就活を進める」ことによって、少しでもこの状況を打開してくれたらうれしく思う。

川畑 翔太郎 UZUZ COLLEGE(ウズウズカレッジ) 代表取締役

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かわばた しょうたろう / Shotaro Kawabata

1986年生まれ、鹿児島出身。高校卒業後、九州大学にて機械航空工学を専攻。大学卒業後、住宅設備メーカーINAX(現・LIXIL)に入社。1年目からキッチン・洗面化粧台の商品開発に携わるも、3年目に製造へ異動し、毎日ロボットと作業スピードを競い合う日々を送る。高校の同級生の誘いと自身のキャリアチェンジのため、「UZUZ」立ち上げに参画。第二新卒・既卒・フリーターといった20代若者への就業支援実績は累計2,000名を超える。2024年よりIT/DX分野の教育研修事業「ウズウズカレッジ」を分社化し代表取締役に就任。就活メディアはこちら、X(旧Twitter)はこちら、YouTubeはこちら

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