福祉・介護、不動産、建設、金融に人材が流れる
では、どの業種・業界へ人材が動いているのかを見ていこう。
『DODA』の調査では、2013年に異業種へ転職した人の割合は59.1%。半分以上を占める。
木下さんはこう話す。「2012年後半から2013年前半までは、大手メーカーや大手IT企業からネットゲーム系の企業へ、という大きなトレンドがあった が、ピークは過ぎた。
最近、いちばん目立つ動きは、小売り、外食、サービスから不動産、メーカーなどの法人営業。前者もたくさん求人を出しているが、休み が不定期で労働時間が長いため、求職者はもうひとつステージが上、給与テーブルが上の会社に行きたがっている」。
森本さんが真っ先に挙げるのは、福祉・介護業界だ。「高齢化社会で業界全体の吸収力が断然違う。毎年、1000人規模で採用している企業もあり、あらゆる業種・ 業界から人材が流れている。リーマンショック後、求人が冷え切った不動産、建設、金融も復活し、2020年のオリンピックに向けて勢いを増すとみられる」。
今、業種・業界の垣根を超えたダイナミックな人材大移動が起きている。転職に二の足を踏んでいる人は、この好機を逃してはならない。
明日は、ウェブツールを使った転職の広がりを紹介しよう。
※ 「大企業の“逸材”がベンチャーに流れ始めた」に続く
(撮影:今井 康一)
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