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テレビのコロナ対応に見た何とも悩ましい問題 番組制作に大きな制約、新たな手法探る必要も

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  • 村上 和彦 TVプロデューサー、京都芸術大学客員教授
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そして、緊急事態宣言が解除された後でも、バラエティー番組がすぐに元どおりの形で制作できるとは限らない。

あくまで“緊急事態”は切り抜けただけであって「感染の可能性」は消えないからだ。

例えば現在19時台に多く見られる「旅もの・散歩もの」の番組は、しばらくロケはできないのではないか。

出川哲朗さんの人気番組「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」がわかりやすいケースだが、地方に行って地元の方々とふれあい、親密なやりとりが支持を得ている番組はなかなかロケ再開に踏み切れないだろう。高齢者との会話やロケ地に「ワッと」集まる地元の方々など感染リスクは大きい。

NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」なども同様である。

私が携わっていた日テレ「ヒルナンデス!」も街歩きやショッピングモールでのロケが多いが、緊急事態宣言が解除された後に、従来の企画を即再開ということがはたしてできるだろうか。

「ひな壇スタイル」も再開タイミングは難しい

また、多くのゲストをスタジオに呼ぶ「ひな壇スタイル」の番組も再開するタイミングは難しい。

仮に放送を再開した場合には視聴者サイドが「そんなに集まって大声で話して大丈夫?」「芸人が立ち上がって大声でしゃべって、ほら飛沫だよ!?」と感じてしまうだろう。

日テレ系「秘密のケンミンSHOW」などは「47都道府県の芸能人を集めてどうするの!?」となるのではないか。かといって出演者全員が“マスク姿”というのもなかなか見る人には厳しい感じである。

一方で、今回の「コロナ緊急事態宣言」はテレビにとって“新たな番組の形”を模索するチャンスではないかと私は思う。

「ヒルナンデス!」では生放送でスタジオにいるのはメインMCの南原清隆さんだけで、ほかの出演者はすべて「リモート出演」という形を取っている。

かつてない試みであり最初に観たときは不思議な感じがしたが、1つのVTRを違う場所にいるゲストが一緒に観て“ワイプの中”で次々にリアクションをしていくさまは新しく、なかなか面白いものである。

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