コロナ禍で「出前館」は飲食店の救世主となるか

出前やテイクアウトのニーズが増えている

中央区日本橋にある出前館の1拠点。東京駅を中心に、新橋、豊洲などの配達エリアを担当する(筆者撮影)

新型コロナ下における自粛要請の影響で、各サービスが大打撃を受けており、飲食店もその筆頭に挙げられる。その代わりにニーズが高まっているのが、出前やテイクアウトの業態だ。

2万店以上の加盟店を擁するデリバリーサービス、出前館では、2020年2月、3月ともに受注数が伸び、3月は303万件で前年同月比121%の伸び。また加盟店についても、2月、3月ともに前年同月の115%にアップしているという。出前館の広報担当者によると「店舗様からのお問い合わせは平時の3〜4倍に増えている」そうだ。客の減少により落ち込む売り上げを少しでも取り戻そうとする、飲食店の必死さが見てとれるようだ。

売上高増加の反面、営業利益はマイナス

どのような店舗が増えているかは非公開とのことだが、実際に出前館のアプリを開いてみると、弁当や定食のチェーンから始まり、鉄板・お好み焼き、ステーキ、ベトナム料理など、非常に幅広い。

実は出前館では、近年の出前ニーズの高まりによる売上高増加の反面、業績としては営業利益マイナス9億8900万円と、大きな赤字を抱えることとなった(2020年8月期第二四半期決算資料より。3月27日発表)。もっともこれは、拠点の立ち上げコスト、人件費などのオペレーションコストの増加や、広告宣伝費増による戦略的なものだと説明されている。

ダウンタウンの浜田雅功氏を起用したCMなどでも知られるように、日常食での出前活用の促進を強化しており、実際にも、日常食を中心とした「不足ジャンル店舗」を拡充。最低注文金額の引き下げや、待ち時間短縮、配達代行手数料の体系変更などに取り組んでいる。

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