入学直前!新中1がやるべき先取り英語のツボ 最初から英語の「本質」を学ぶことが重要だ

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英語は世界中に広まった言語です。世界中に広まる1つの条件として「シンプルである」必要があります。貿易や契約のとき、外国人がすぐに使いこなせる必要があるからです。

そこでよく使われ、取り引きにおいて重要な1・2人称(I・you)から動詞の変化が消えたのかもしれません。

3人称よりも、むしろ1・2人称の方が特別扱いされているとも言えます。歴史的な背景から言えば、「現在形では基本的にsをつける。でもI・you・複数が主語のときは動詞はそのまま」ということであり、しかもこのように考えたほうがカンタンですよね。

「正しく」さきどれば追いつかれない

せっかくちょっと早くスタートしても、英語の知識を「詰め込む」だけであれば、中1の後半、遅くても中2になるころには、知識の貯金はあっさり尽きてしまいます。

『CD付 中学英語のさきどりが7日間でできる本』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

早く始めたはずなのに、あっさり追いつかれる人がほとんどなんです。そんな人を私は予備校でたくさん見てきました。

私が教える生徒には絶対にそうなってほしくないのです。だからこそ、「ちょっと面倒そうな説明だな」と思っても、これまで話したようなことを意識して、英語の学習に取り組んでみてください。

臨時休校と春休みで、例年よりも長い休みとなりました。この時期に「“いい”始め方」をしておくことが、その後の英語学習の礎となり、効率よく英語の力に変わっていくはずです!

関 正生 英語講師・語学書作家

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せき まさお / Masao Seki

1975年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。TOEICテスト990点満点取得。オンライン予備校「スタディサプリ」で、毎年、全国の小中高生・大学受験生90万人以上に講義を、また、大学生・社会人にTOEICテスト対策の講義を行っている。九州大学・明治学院大学、企業での講演も多数。著書に『大学入学共通テスト 英語が1冊でしっかりわかる本』など。

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