そこでファーウェイは、海外で人気の高いアプリ企業と直接協力しようと試みている。たとえばオランダの地図会社TomTomと協力し、同社の地図アプリをファーウェイのスマホに組み込もうとしているのだ。
ただ、西ヨーロッパでは、若いスマホユーザーの多くがグーグルマップを利用している。「いくら安価でスペックが優れていたとしても、利便性を犠牲にしてまで購入するユーザーは少ないだろう」(賈沫氏)。
最終目標は”自社チップ+自社OS”
一方、賈沫氏は「たとえばラテンアメリカや中東、東南アジア、インドなどではGMSへの依存度が西ヨーロッパほど高くない。ロシアやトルコでも現地のアプリが使われている」と指摘する。
2月14日、トルコの通信事業者Turkcellは、HMSを搭載したファーウェイのスマホを100万台販売し、30種類のアプリをHMSに移行することでファーウェイと合意した。3月には、「V30 Pro」がロシアで初めて発売される。
余氏は年初の挨拶で、「数年で海外での業績を徐々に回復させ、短期的な利益を追い求めず、最終的に”自社開発のチップ+Harmony OS”という新しいシステムを作りたい」と表明した。
同氏は、ファーウェイは長距離ランナーだと語る。
「人々は3年や5年、あるいはさらに長く戦略を続けることで生まれる驚くべき威力を過小評価しがちだ」。
(財新記者:張而弛)※原文は2月25日公開
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