みなさん、アメリカ経済は調子いいですよ ぐっちーさんが読む、ちょっと先のマーケット

✎ 1〜 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 43 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

消費増税、そして円安による原料高による物価上昇・・・物価目標は達成するのでしょうが、給与が上がらずますます生活が苦しくなっていくわれわれに向かって、安倍首相は「我々は正しいことをやったのだ」と言い切るつもりなのでしょうか。

物価を上昇させれば通貨価値が下がるので預金を取り崩して消費に殺到し賃金が上がる・・というわけのわからないシナリオに踊らされてきた人々は、今何を思っているのでしょうか。そんな絵空事は起きるはずもなく、消費増税によって、いよいよ正念場を迎えるのが日本経済の現実です。

消費税の影響を受けない大手輸出産業は良いでしょうが、世の中の約99.7%を占める中小企業はほぼ内需関連で、増税の影響を受けるのは必至です。1997年に消費税を5%に上げて以来、税収が落ち込み続けた・・という日本経済の構造をなぜ無視して増税するのか、どうにも納得できませんね。

ちなみに、消費税は世界的に導入されている、と世の中は洗脳されていますが、それはうそです。アメリカにも消費税があると、メディアでもよく言われていますが、アメリカは、消費税は絶対に導入しないと何度も議会で議論しているのです。アメリカが導入したのは売上税で、あくまでも売り上げにかかる税金。つまり最終消費者に売り上げて初めて税金がかかるわけであって、日本のように中間業者がその仕入れに対してさえ税金を負担するという制度とは雲泥の差があるのです。

アメリカではこのあたりの不公平さが議会で何度も議論されており、このあたりが日本ではしっかり議論されていないのは実に不思議なのですが、この点は、われわれメディア側の人間にも責任がありそうです。

次ページさて競馬。3歳牡馬クラシックを占う大事な戦い
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事