みなさん、アメリカ経済は調子いいですよ

ぐっちーさんが読む、ちょっと先のマーケット

13年10~12月期のGDPは政策担当者の予測に反し、年率1%程度に落ち込み、肝心の給与も毎月勤労統計調査においては1人当たりの給与は過去最低を更新。「異次元緩和」と言われましたが、白川前日銀総裁時代に世界的に見ても十分すぎる緩和をし続けていたので、プラクティカルにはこれ以上緩和して無理やり金融機関に資金を放出したところで何も意味がないことは明らかです。

プロはだませない

「シロウト筋」は量的緩和の数字で踊ったとしても、プロはだませませんね。実際、この1年で金融機関の貸し出し実績は5兆円以上も減少している有様なのですよ。

俗に「3本の矢」と言われたわけですが、公共投資にぶちこんだ約12兆円分が一部のバブルを招いただけで、公共投資の受け皿になった建設、不動産、人材派遣という3業種以外に恩恵が及ぶことは結局、ほとんどありませんでした。今年も補正予算を組むわけですが、昨年の半分程度の規模になるうえ、消費増税がのしかかるわけですから、あまり明るい見通しは描きようがありません。

しかも、円安がさらなる追い打ちをかけています。貿易収支の赤字は原子力発電所の停止による化石燃料の輸入増が原因とされていますが、とんでもありません。原油、液化天然ガスなどの鉱物性燃料の輸入量を見てみると原油はマイナス0.6%、液化天然ガスもプラス0.2%程度の増加で、量自体は全く増えていません。

原発を止めても日本のエネルギー事情は全く問題ないのです。しかし、間違った政策による円安誘導で、結局「輸入額」が増えてしまい、1年で13.9%も増加してしまいました。これは実感としておそらくみなさまが感じておられる通りで、輸出はすでに50%近くが円決済になっているのに対し、輸入は70%がいまだにドル決済をしているという現実を見誤った「アベノミクス」による間違った円安誘導が原因というしかない。

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