昨年からこのコラムでも何度か予想していた通り、今年はアメリカ経済が順調で、エマージングマーケットの混乱をよそに、先進国経済は比較的良好という状況になっております。
著しく改善している、アメリカ家計のバランスシート
年初からアルゼンチンが債務問題をおこし、次はウクライナと、政治的には大変な問題をはらんだ事件ですが、こと金融経済的にはほぼ影響がない、と言い切っていいと思います。ウクライナ問題で日本の株式市場が崩れた、などといったニュアンスで書いている経済新聞がありますが、「マジ」で見識を疑う見解ですね。何を見ているのでしょうか。
アメリカ経済は悪天候の影響で昨年の12月、今年の1月とマクロ的には多少スローダウンした数字が出てきましたが、すでに住宅投資は回復しており、7日発表の2月の雇用統計では非農業部門の就業者数がおそらく月間20万人程度という、予測の上限に近い数字が出るはずです。
リーマンショックでダメージを受けた家計のバランスシートの負債問題の改善も急ピッチで、夏にかけて自動車販売なども好調に推移し、アメリカが世界経済をけん引する年になると見ています。
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