「雇用指標」を読み間違えるな!アメリカ経済は順調
さて、直近の経済動向をチェックしておきましょう。まずは、アメリカ。
企業業績もよく、株価も好調。何より昨年末のクリスマス商戦も順調で、同12月の自動車の新車販売台数も年換算で1500万台を軽く超えてきました。同12月の雇用統計は弱かった、という報道が多かったのですが、中身を見てみると歴史的大寒波により停止した住宅建設の影響により、建設労働者が大幅に減少したのが響いているだけで、他の製造業などのセクターは順調です。
また、バロメーターとして使われるいわゆる「自主退職」の数字が増加傾向にあり、これは雇用市場全体が転職可能という状況になると増える数字なので、実は雇用状況が好転するときに跳ね上がる傾向があり、兆候としてはむしろこれまでより堅調とすら言えるのです。
住宅着工数も寒波による被害はミニマムで、今年年間100万戸ペースを超えるのは確実。そもそも1980年代以降、アメリカでは平均的に200万戸程度の住宅着工数がありましたから、ここからさらに住宅建設が倍くらいになるのは「当たり前」なのですが、そうなれば経済的にはもちろん大変なインパクトがあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら