2014年の市場は「退屈への反乱」に警戒せよ すべての投資家が、楽観論に安住している時こそ危険

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2014年も、暴落がどこかの局面で起きるかもしれない(2013年5月23日の株価ボード、撮影:梅谷 秀司)

2013年は、激動の年、しかも、誰もが興奮するほどの最高の年だった。アベノミクスで世界が変わったと人々は興奮し、株式は上がり、円安は急激に進んだ。日本株は、世界で最も上昇した投資対象金融資産となった。

2014年は、危ない年

この激動は、すべてアベノミクスによるものかどうかはわからないが(という議論は、2014年は誰もしないだろうが)、日本だけでなく、世界中で株が上がった。米国株もインデックスで20%以上も上がった。これは、成熟経済の株式市場としては異常なことだ。

しかし、この上昇局面は、何の波乱もない、楽園のようなものだったか、というとそうでもない。これだけ楽観論が席巻したにもかかわらず、株式市場は乱高下を繰り返した。

米国FRBバーナンキ議長の量的緩和の出口の示唆(2013年5月23日)は、世界中の株価を暴落させ、とりわけ、日本株は2008年のリーマンショックも2011年の「3.11」も超えて、暴落し、日経平均株価は一日で1100円以上下がった。それだけでなく、その後の1カ月は大幅下落傾向の中での、激しい乱高下が続いた。7月に持ち直したものの、8月にも、もう一度暴落局面が訪れた。しかし、11月以降は明らかな上昇局面となり、年末には大幅上昇となった。

2014年は、当然、危ない。なぜなら、すべての投資家が楽観論に、当然のように安住しているからだ。日本経済新聞の念頭の経営者などの株価予想も、全員上昇。こういうときが一番危ない。

しかも、年末に急騰というお膳立ても揃ったので、投資家心理で見れば、下落必至だ。なぜなら、このときに、急落すると、多くの投資家が動揺するからだ。買った瞬間に下落してしまうと、これは一番堪える。しかも、日本国内で買っている人々たちは、相対的に経験の少ない個人投資家が多い。これは、仕掛ける側としては絶好で、2013年の5月から6月の再来となるかもしれない。

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