「決算」と「天体の運行」に関係がある!?当たり前すぎる前提を疑ってみたら、誰も気づかなかった宇宙ビジネスの意外な課題までたどりついた

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宇宙に浮かぶ地球
宇宙ビジネスが本格化すると、会計でどんな課題が出てくるのでしょうか(写真:Buradaki/PIXTA)
「決算」と「天体の運行」、まったく無関係に見える2つの言葉だが、実は深く関係している。
 地球人が当たり前だと思っている日次決算、月次決算、四半期決算、年1回の決算、どれも「この惑星」でなければ今のかたちにはなっていないのだ。
火星の決算日はいつになる? 地球人のための会計入門』を上梓した明治大学専門職大学院教授の山口不二夫氏が、火星ビジネスや月ビジネスが本格化した場合に会計でどんな課題が出てくるか、宇宙空間のリアルな制約をもとに考え、解説していく。

決算のタイミングは天体の運行で決まる

世の中の会計は、最低でも年に1度は決算をすることで回っています。

この「年に1度」というサイクルが誰でも当たり前に感じられるのは、いうまでもなく、私たちの暦が365日で一巡するからです。

地球は、自転しながら太陽のまわりを公転しています。1回の公転のあいだにおよそ365回の自転をするから、365日で1年となっているのです。

1年を12 か月に区切ったのも、天体の運行によるものでした。地球が太陽のまわりを1回転するあいだに、地球のまわりでは月が12 回転します(だから地球からは月の満ち欠けが1年に12回くり返されるように見えます)。

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また、月は新月→上弦の月→満月→下弦の月という4つの段階を経て次の新月を迎えるので、それぞれの段階はおよそ7日間。これが「1週間」という区切りの起源となりました。

会計には「月次決算」がありますし、賃金の支払いもたいがい月単位です。「月給」ではなく「週給」や「日給」が採用されることもありますが、いずれにしろ、会計の(というか地球人の)時間単位は太陽・地球・月の動きで決まっています

3か月おきに帳簿を締める「四半期決算」も、例外ではありません。

地球上の温帯には春夏秋冬の「四季」があり、それぞれの季節でビジネスの条件が異なります。

たとえばアパレル業界なら、春夏と秋冬では商品構成がまったく変わりますし、売れ行きも違ってきます。だから、季節ごとに決算をやることに意味があるわけです。

そもそも地球に四季があるのは、地軸が太陽に対しておよそ23.5度傾いているからです。

北半球が7月〜8月頃に暑くなるのは、地軸の傾きのせいで太陽に近づくから。南半球はそのとき逆に太陽から遠くなるので、寒くなります。

もし地軸が傾いていなかったら地球の季節は変化しないので、四半期決算という習慣は生まれなかったでしょう

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