(第36回)2011年度新卒採用が始まった(後編)

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●「就職活動をする学生の親に、どのような支援を求めるか」

・就職活動自体は学生が行うものなので、アドバイスや助言程度で本人の自主性を尊重してほしい。(輸送機器・自動車)
・やりたい道に進めるように、後ろから送り出してあげてほしい。親世代の育ってきた時代と現代は異なっている。自分の考えを押し通すのはやめるべき。(情報サービス・インターネット関連)
・身だしなみと言葉遣いの監視。(情報処理・ソフトウエア)
・子どもをもっと信用し、温かく見守り、子どもが望んだときのみアドバイスをすべき。(保険)
・見守ってほしい。社名やブランドで判断しないでほしい。(ゲーム・アミューズメント・スポーツ施設)
・働くことについて、まずは語ってあげることではないか。夢も大切だが現実を教えてあげることも大切。(鉄鋼・金属製品・非鉄金属)
・新聞等で日頃から視野を広げておく。(不動産)
・どの会社ではなく、仕事とはどういうものか、社会で働くということはどういうことかを伝えてほしい。(医薬品)
・家庭内でのコミュニケーションを活発に。(人材サービス)
・自分の体験談を話す。悩みを聞いてやる。(機械)
・自分のやりたいことを真剣に考えさせ、自主的に判断して行動させられるよう促してほしい。(情報処理・ソフトウェア)
・小中学生じゃないのだから、自己責任で自由に任せるべき。ただし、企業は規模の「大」「小」だけじゃなく、ちゃんとしている会社とはどういう会社かだけは伝えるべき。(情報処理・ソフトウエア)
・親の意見を述べる前に、まずは子どもの話を聞く。(情報処理・ソフトウェア)
・固定概念を押し付けるのではなく、いろいろな会社・職種があることを伝える。(通信販売)
・子どもの相談には乗るが、最終決定は子ども自身に決めさせるようにして、自立させてほしい。(輸送機器・自動車)
・働くということ、社会に出るということがどういうことなのかを包み隠さず伝える。(百貨店・ストア・専門店)
・結局、これまでどのように育てたかが問われるので、付け焼き刃でできることは交通費を与えることだけではないか。(商社)
・決断を子どもにさせる。(情報処理・ソフトウエア)
 採用担当者からのメッセージは、以下に集約されよう。
 「親はあくまで子どもの自立を助ける役割に徹してほしい。働くことの意義、自立することの必要性をしっかり伝え、社会に出る覚悟を子どもに植え付けてほしい。そして子どもの意思を尊重したアドバイスを与えてほしい」
 今年就職活動を迎える子どもをお持ちの方は、ぜひとも実践していただきたい。
採用プロドットコム株式会社
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
採用担当者、教育・研修担当者のための専門サイト「採用プロ.com」を運営。新卒、中途、派遣・アルバイト、教育・研修、全般などの採用活動に役立つニュース、情報、ノウハウを提供している。
HRプロ株式会社

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