(第36回)2011年度新卒採用が始まった(後編)

(第36回)2011年度新卒採用が始まった(後編)

採用プロドットコム株式会社
 2011年卒学生向けの就職サイトがオープンし、一斉に企業へのプレエントリーが開始された。採用担当者によると、昨年比2~3倍のペースでプレエントリーが集まっているという。中には昨年のほぼ4倍という声まである。さすがに今年の就活生の危機感は、昨年とは違うようだ。
  「昨年は、いくらリーマンショックだと言われながらも、1年上の先輩の楽な就職活動を見ていましたから、それほど厳しくなるとは思っていなかったのではないでしょうか。今年は、われわれが厳しさをくどいくらいに吹き込んでいることもありますが、現4年生の就職活動を見て、厳しさを実感していることが大きいと思いますよ」(某大学キャリアセンター課長)
 この言葉のとおり、従来私服が多かった学内での合同企業説明会にも、リクルートスーツで参加する学生が急増している。

●親はわが子の就職活動をどう支援すべきか

 前回は企業の採用担当者から就活学生に向けたメッセージを紹介したが、今回は採用担当者アンケートに寄せられた、「就活学生の親」に向けたメッセージを紹介して、親はどう子どもの就職活動にかかわるべきなのかを考えてみたい。わが子の就職について、心配や干渉をしたくなる親心をわからないでもないが、ちょっと行き過ぎの行為もあるようだ。採用担当者からのコメントをご覧いただき、一度わが身を振り返ってみてほしい。
 1990年代後半以降、学校教育の現場に常識の範囲を逸脱した自己中心的な要求を繰り返す保護者が目立ち始め、「モンスターペアレント」と称されているが、ちょうどこの保護者世代の子どもたちが就活期を迎えており、企業に対してもその「モンスター」ぶりが発揮されているようだ。

●「就職活動をする学生の親について、困ったエピソード」

・自分の知らない会社を頭ごなしに否定する親がいる。(化学)
・親元から離れさせたくないために、勤務地等が限定され、苦戦している学生が多い。かわいい子には旅をさせてほしい。(情報処理・ソフトウエア)
・子どもが内定を辞退しているのに、親が入社の依頼を手紙で送ってきた。(百貨店・ストア・専門店)
・「うちの息子におたくの業界の仕事はさせない!」と親から選考辞退の連絡があった。(不動産)
・エントリー方法や説明会について、親から問い合わせが来た。子どもが社会人になろうとしているのだから、就職活動は自立して行ってほしい。(化学)
・親から直接電話があり、仕事内容、求める人材や今後のスケジュールなど事細かにヒアリングされた。(精密機器)
・選考結果の理由を聞かれ、話せない旨を伝えても引き下がらない。(その他メーカー)
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