SuicaアプリからApple PayのSuicaを発行した場合はいいが、WalletアプリにだけSuicaが登録されている際には、まずSuicaアプリをインストールする。Suicaアプリで会員登録をして、Apple PayのSuicaを“記名”にしておこう。次に、JRE POINTにアクセスして、こちらでも会員登録を行う。JRE POINTにログインしたら、メニューから「会員ページ」を呼び出し、「登録ポイントサービスの確認・変更」を選択する。
次の画面で「Suicaを追加する」を選び、登録するSuicaの種類では、「モバイルSuica」をタップしよう。Apple PayのSuicaも、Androidなどと同じモバイルSuicaの項目から登録できる。すると、Suicaの登録画面が現れる。ここでは、「Suica識別ID」が必要になる。Suica識別IDは、Suicaアプリで表示可能。Suicaアプリを開き、登録したいSuicaを選んだのちに、「i」ボタンをタップ。メールアドレスそのものか、メールアドレスに「_1」などの番号が付与されたSuica識別IDが表示されるはずだ。このSuica識別IDと、Suicaアプリに登録したパスワードを入力すると、JRE POINTへのSuicaの登録が完了する。
あとは、キャッシュレス・ポイント還元を実施している店舗で、登録したSuicaを利用するだけだ。還元された2%ないしは5%分は、JRE POINTとして受け取ることができる。このポイントは、Suicaのチャージなどに利用でき、事実上の割り引きに近い形になる。登録を忘れるとポイントがつかないため、必ず事前に設定しておくようにしたい。
ちなみに、JRE POINTには複数のSuicaを登録できるが、Apple PayなどのモバイルSuicaは1つしか選択できず、別のSuicaで還元を受けたいときは、切り替えが必要になる。iPhoneとApple Watchの両方でSuicaを使っていたり、用途に応じてiPhone内のSuicaを使い分けていたりすると、同時にポイントをつけられないのが難点だ。ただし、1つだけ例外がある。みずほ銀行の「みずほWallet for iOS」からSuicaを発行する方法だ。
このアプリから発行した「Mizuho Suica」も当然、Apple Payとして利用できるが、JRE POINTではモバイルSuicaとは別扱いになっている。そのため、モバイルSuicaとMizuho Suicaを、それぞれ1つずつ登録し、還元を受けることができる。複数のSuicaをiPhoneやApple Watchで使い分けているときは、この裏技を利用するしかなさそうだ。
2.最大8%が「即時適用」されるOrigami Pay
2%もしくは5%の還元は確かにお得だが、サービスによってはポイントで還元されることもある。先に挙げたSuicaも、JRE POINTがつく形になるため、割り引きの恩恵をフルに受けようと思うと、改めてチャージして、そのポイントを消費しなければならない。繰り返していると、結局はそのサービスに囲い込まれてしまう。現金よりも流通性が落ちることも、考慮しておきたい点と言える。
一方で、キャッシュレス決済の中には、ポイントを即時適用することで、事実上の割引を実施しているものもある。代表例が、コード決済のOrigami Payだ。同サービスは、キャッシュレス・ポイント還元実施店の場合、決済直後に2%もしくは5%の割引を行い、ユーザーに請求する。後からポイントがつくわけではないため、文字通り、支払い額が安くなるのは魅力的だ。ポイントを消費しようと、後から思い悩む必要がなくなる。
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