Origami Payは、コード決済の先駆け的なサービス。スタートアップが運営していることもあり加盟店が少ないのが難点だが、コンビニエンスストアではローソンが対応しているほか、東京では六本木ヒルズや表参道ヒルズなどにも導入されている。吉野家、松屋、はなまるうどんといったチェーン店でも利用できるため、ある程度の場所で使えると考えていいだろう。
さらに、Origami Payは現在、銀行口座からの引き落としを設定しておくと3%、クレジットカードの登録で1%の還元を追加で受けることができる。日々の決済に利用する場合、銀行口座を登録すれば、デビットカード感覚で使えて、しかも3%支払いが割り引かれるので非常にお得だ。キャッシュレス・ポイント還元と合わせると、最大8%の割り引きが、即時適用される。2%の増税を吹き飛ばすほどの還元率になるため、ポイントに囲い込まれるのを敬遠している人は、ぜひ活用したい。
3.複数のアプリを活用して「還元実施店」を探す
キャッシュレス・ポイント還元の還元は、店舗側が申し込みをする必要があり、すべての店舗が対象になっているわけではない。店頭にポスターを張り、大々的にアピールしている店舗もあれば、ひっそりと実施している店舗もある。そのため、どの店舗が還元を実施ているのかが、非常にわかりづらい。そこで活用したいのが、アプリだ。
オフィシャルアプリとして、「ポイント還元対象店舗検索アプリ」が用意されているため、これをApp Storeでダウンロードしておきたい。当初はマップ上に店舗を表示するだけで、業種や還元率による絞り込みや、キーワード検索ができず、不評を買っていたが、アップデートでこれらの機能が実装された。決済手段で絞り込むことも可能なため、普段使っているキャッシュレスサービスに対応している店舗を探してみてもいいだろう。
当初より改善された一方で、いちアプリとして見ると、使い勝手がいいとは言えない。店舗が重複していたり、間違った場所に表示されてしまったりといった誤りが、完全に解消されたわけではない。タッチに対する反応もイマイチで、店舗同士が近い場合、目的の店舗を表示できないこともある。そもそも、商業ビルに複数の対応店舗が入居している場合、1カ所に表示される店舗が多くなりすぎてしまうため、視認性もよくない。
そこで補助的に活用したいのが、各キャッシュレスサービスが提供しているマップだ。たとえば、ドコモのd払いにはマップ上に対応店舗を表示する機能があり、キャッシュレス・ポイント還元を実施している場合、そのアイコンが表示される。d払い限定になるため、公式アプリより店舗が少ないが、かえってマップが見やすく、操作性もいい。d払いのマップは、アプリ上の「お店」タブを開き、「現在地・キーワードから探す」をタップして呼び出すことができる。
楽天の提供する楽天Payにも、対応店舗一覧に加え、キャッシュレス・ポイント還元実施店をアイコンで表示できるマップが備えられている。ただし楽天Payの場合、全店舗、合計5%の還元が行われるキャンペーンを実施している。非実施店の場合は5%、2%還元の場合は残りの3%を楽天Pay側がキャンペーンとして負担する形になっているため、事実上、楽天Pay対応店舗ならどこでも5%の還元を受けられる。キャッシュレス・ポイント還元実施店を狙い撃ちする必要はないというわけだ。
公式マップは一覧性がある一方で、使い勝手が犠牲になっている側面もある。サービスごとのマップを補助的に活用して、効率よく還元率の高い店舗を見つけるようにしたい。
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