10月1日から、経済産業省が主導するキャッシュレス・ポイント還元がスタートした。消費税増税の負担感を緩和しつつ、現金比率が諸外国に比べて高いと言われる日本でのキャッシュレス化を推進するのが主な目的だ。2%もしくは5%の還元を受けられるとあって、さまざまな事業者がこの施策に参加している。
決済方法は、店舗側が登録した手段を利用すればよく、もちろん、Apple Payも対象になる。クレジットカードや電子マネーはプラスチックカードでもいいが、せっかくだからと、この機会にApple Payを利用し始めた人もいるはずだ。
キャッシュレス・ポイント還元制度は、Apple Payだけでなく、バーコードやQRコードを利用する、コード決済も対象になる。加盟店を拡大している最中とあって、コード決済事業者は、政府主導の還元に独自のポイントバックを加え、還元率を上げているところも少なくない。こうしたコード決済を活用すれば、増税分の2%を上回る還元を受けられるケースも増えてくる。
一方で、制度が複雑なため、どこでどのような決済手段を使えば還元を受けられるのかが、少々わかりづらい。また、決済方法によっては、事前の登録が必要なケースもある。ポイントで還元を受けると、後から利用できる店舗が限定されてしまうのもネックだ。今回は、こうした不満や疑問を解消する裏技を紹介していこう。
1.iPhoneやWatchで「Suica」を利用する場合
Apple Payの中で、唯一のプリペイド式電子マネーとして重宝されているのが、モバイルSuicaだ。全国のJRや私鉄各社が導入している交通系ICカードとの互換性もあり、街中で決済手段として導入している店舗も増えている。iPhone 7以降のiPhoneは日本で使われるFeliCaを搭載しており、モバイルSuicaにも対応する。カード型のSuicaから情報を移せるほか、現在では、WalletアプリからSuicaを新規発行できるようになっている。
このSuicaも、キャッシュレス・ポイント還元制度の対象になる。コンビニエンスストアなどのチェーン店の一部では、即時ポイント充当が実施されているため、決済と同時に2%ないしは5%が割り引かれる仕組みだ。
Apple PayのSuicaも例外ではなく、店舗で利用するだけで、支払い額を抑えることができる。ただし、即時充当の仕組みを採用しているのはごく一部の大手のみ。そのほかの店舗で還元を受けるには、JRE POINTサイトへの登録が必要になる。その前提として、SuicaアプリにSuicaが登録されていなければならないため、これらは忘れずにやっておきたい。
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