「できない子」を伸ばす親に共通する1つのコツ ダメ出しでも、一方的に教えるのでもない
どうしてこんな簡単なことが、理解できないのだろう。
子どもが「できない理由」を考えたことはありますか?
スポーツの秋ですね。野球にサッカー、テニスなど、いろんな場所で大会が開かれ、選手たちが奮闘する姿が見られます。
そんなとき、とても残念に感じるのが、指導者や親御さんからのゲキが飛ぶシーンを見るときです。
「どうして大事なところでミスするんだよ!」
「ちゃんと集中して、サービスを入れろ!」
そんなふうに、選手を叱っている指導者や親御さんを見るといつも悲しい気持ちになります。
「ミスしたくてしている子どもなんて一人もいないのに……」
そう思うからです。子どもにしてみれば、
「どうやったら、ミスしないようになれるの? 先生、教えてよ!」
と叫びたい気持ちだとも思います。
私は38年間、小学校の教員をしてきました。また、これまで監督・コーチとして、小中高のソフトテニスで16回もの全国優勝を経験しました。私が住む北海道は冬が長く、年間練習量は強豪校の半分も取れません。田舎の小学校では、団体戦に出る人数がギリギリのこともあります。
それでも毎年のように全国大会で活躍する選手たちを見て、「何か、特別な指導をしているのですか?」と聞かれるのですが、いつも「子どもができない理由を考えて、それを取り除いてあげるだけですよ」と答えます。
子どもができない理由を考える。
たったこれだけのことですが、この方法は、スポーツでも勉強でも、あらゆる場面で応用できる法則だと感じます。
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