「できない子」を伸ばす親に共通する1つのコツ ダメ出しでも、一方的に教えるのでもない

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そこで生まれたのが、どんな子でもすらすら作文が書けるようになる、「瞬間作文法」です。いろんな学校のあらゆる学年で試してみましたが、この方法を使えば、たった3日の作文指導で、クラス全員、一人残らず作文が書けるようになりました。

子どもが書けなくなる理由は「助詞」の存在だった!

この3日間の指導法をまとめたのが『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』です。具体的には

①主語と述語という概念を一度忘れる
②文を書けるようになるまで、助詞は気にしない
③文には6つの型(語順)があり、どれで書いてもよい

この3つを子どもたちに徹底するだけで、誰もがすらすら作文が書けるようになるのです。

とくに、助詞の存在を気にしなくなると、作文を書くハードルはぐんと下がります。というのも、子どもが「話すように書けない」理由のほとんどは、助詞の存在にあるからです。

子どもにとって、正しい助詞を使うことは、とても難しいことです。大人ですら、「てにをは」が完璧に書ける人は、多くありません。

また、作文に正解はありませんが、唯一、助詞だけは、正しい助詞と間違った助詞があります。それを気にしだすと、子どもの鉛筆が止まってしまうというわけです。だったら、この助詞をなくしてしまえばいい。

瞬間作文法では、まず語彙を増やし、どんどん長く文章を書ける快感を味わってもらってから、はじめて助詞の指導をします。

『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

助詞を後回しにするというと、「それで大丈夫?」と心配されることもありますが、これまで20年以上この方法で指導してきて、問題はまったくありませんでした。1年生から6年生まで、指導した子どもたちから、「おしゃべりするような気持ちで書ける」という言葉を、何度も聞きました。

「話すように書ける」力は、大人になってからも使える力です。瞬間作文法で作文を学んだ子どもたちの中には、すでに成人している教え子もたくさんいます。彼らに久しぶりに会うと、「就職してからも、メールや報告書に苦手意識を持たずにすんでいます」と言ってくれます。

この本で学ぶ、「話すように書ける」力が、将来、みなさんのお子さんを支える力となってくれますように!

安藤 英明 北海道ソフトテニス連盟参与

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あんどう ひであき / Hideaki Ando

1948年北海道生まれ。北海道教育大学旭川校卒業後、小学校教諭として子どもたちの教育に専心。現在は、特別指導員として子ども、教員、学生、保護者を対象に授業や教育講演を行うほか、地元北海道で若手教員育成のための勉強会「安藤塾」を30年にわたって主宰する。
苦手意識のある児童に「これならできる!」と自信を持たせ、主体的に楽しんでもらいながら学力を伸ばす手腕に定評がある。なかでも、作文が苦手な子と向き合い続けて編み出した独自の作文指導法は、「たった3日で、誰でもスラスラ作文が書けるようになる」と評判を呼ぶ。「作文が書けない理由」を一つひとつ解決し、作文を好きになってもらう指導法を学ぼうと、北海道はもとより日本全国から授業の参観者が集まるほどの人気ぶりとなる。
中学校・高校のソフトテニス部のコーチとしても活躍し、4回にわたりチームを全国優勝へ導く。また、小学校の北海道選抜チームの監督としては12回の全国優勝を経験する。文武ともに、子どもの潜在能力を最大限に引き出す指導法に優れ、「先生の先生」として教員にも熱狂的なファンが多い。
著書に、3日間の授業で行われる作文指導を、家庭で学習できるように凝縮してまとめた『小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本』(かんき出版)などがある。

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