ジョン・カビラが2度の「長期休暇」を取った理由 休んだからこそわかったことがある

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日本は生産性が低いとか、競争力が低下しているとか何十年も言われ続け、耳にタコができてもう何も聞こえないくらいなのに、何1つ変わらないのは何なんでしょう? あのような台風のときこそ、トップリーダーの安倍首相や小池都知事などが率先して「無理しないで」と言わないとダメなんじゃないですか。無理をすることに価値はないですから。

もうここまでくると、法律で縛るしかないかもしれませんね。男性の育休も「法律で決まっていますから取ってください」、有給も「決まりですからとってください」と。従業員を休ませるのがマネージメントですから、今の日本の状況は経営者が失敗しているんじゃないでしょうか。

――雇用関係のある従業員の場合、有給制度はあるのに、みんな周りに気を使って休みません。休むことが面倒くさい、損をするという人もいます。

休むのはお互いさま。それをやりくりするのがプロでは。やはりまずは経営トップが変わらないといけないんでしょうね。「昔は俺もがむしゃらにやっていた」と言っても、いやいやいや、だから人材が集まらないんでしょう、だからみんなつらいんでしょうっていう……。それじゃあ立ち行かないですよね。つらいのが善、苦しいのが当たり前というのは変えたほうがいいと思います。

「最近楽しかったことは何?」と自分に聞いてみる

――社会構造的な問題もあるのでしょうね。

そうなんでしょうね。でも、構造のせいにすると思考停止になってしまうので、まずみなさん自分に聞いてみたらどうでしょう。「最近楽しかったことは何?」「今いちばんやってみたいことは何?」と。仕事でも遊びでもいいんです。こうありたいな、こういうことをやってみたいな、ということを自由にイメージしてみて、それを達成するためには何が必要かを考えてみては。

自分が楽しいことを、「1人の場合」「家族の場合」「友達の場合」のように、いろいろなパターンで考えておくと、さらに楽しみが広がります。

まずは今週末の「やりたいことリスト」「行きたいところリスト」を作ってみるとか……。外出しなくたっていいんです。ネットフリックスの人気ドラマシリーズを制覇する、とかでもいいですし。

――もともと仕事とプライベートはきっちり分けられていたんですか?

はっきり分けていますね。仕事の下調べ以外は家に持ち帰ることはありません。放送やイベントの仕事が終わると、どんどんねじが落ちていくように緩み、家に帰ると完全にオフ。妻には「家に帰ってきたら、タダの人以下」と言われます(笑)。

宇佐美 里圭 ライター
うさみ りか / Rika Usami

1979年、東京都生まれ。ライター、編集者。東京外国語大学スペイン語学科卒。在学中ペルーにて旅行会社勤務、バルセロナ・ポンペウファブラ大学写真専攻修了。ワールドミュージック誌、週刊誌、写真雑誌などで働く。朝日新聞デジタルで、「島めぐり」、「おいしいゲストハウス」、「東京の外国ごはん」、「ワインとごはんの方程式」などを連載。暮らしや働き方、人生の”美と楽”を追って取材している。

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