ジョン・カビラが2度の「長期休暇」を取った理由 休んだからこそわかったことがある

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そしたら思いのほかすごくいい街でとても気に入って。それで僕の仕事を休ませてもらえるタイミングと、娘が小学校に上がる前のタイミングが重なったので、「今がチャンスだ!」と、家族でメルボルンに渡りました。

――現地ではどんな過ごし方をされていたんですか。

家族と生活することがメインでしたね。ワイン園を巡ったり、イチゴ狩りをしたり、いろいろなマーケットを見てまわったり……。いいオイスター屋さんがあるんですが、昼間からイートインコーナーでオイスター食べながらワイン飲むのが、もうたまらないんです。仕事? まーったくしていません!(笑)

現地で仕事のネットワークを広げようとか、ブログを書いて情報発信しようとか、いっさい考えていませんでしたね。「ジョン・カビラのメルボルン生活記」とかありえないですから! プライベートはプライベート。このまま隠居するんじゃないかっていうくらい完全オフでした。

自分にとって何が大切かが明確に

――そこまで日々が充実して家族も幸せなら、「もうこのままでいいか」と思ったりしませんでしたか。

「戻れる場所があったというのは、ありがたいことに、それまでの仕事の評価があったから」と語るカビラ氏(写真:梅谷秀司)

いや、そういう気持ちはまったくありませんでした。復帰が前提だったからこそ休暇が楽しめたのかもしれません。復帰するときは、J-WAVE開局の頃みたいに「これから何してやろうか?」とすごくワクワクしていましたね。戻れる場所があったというのは、ありがたいことに、それまでの仕事の評価があったからでしょうね。自分を認めてくださるみなさんがいてこそのお休みでした。

――休んでいちばんよかったことは。

自分にとって大切なことがより明確になったことでしょうか。ラジオが本当に好きなんだっていうこと、そして家族のこと……。1999年のときは、インターネットとラジオの融合についてじっくり考えることができましたし、2006年のときは個人として、家族人として何ができるのかを考えると同時に、新番組という未開の地をどのように作っていくかをゼロベースで考えることができました。

実際はそんなに難しく深遠なことは考えていなかったんですけどね(笑)。例えば、新番組をやるなら社会貢献をしている人を取り上げるコーナーは絶対に欲しい、とかそういう思いは休み中に浮かんできました。

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