10代スマホ所有率「うつ・自殺」との不吉な関係 「常時つながっている」ことがもたらす危険

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1日にどれだけの時間、スクリーンを見たか把握していますか?(写真:dannikonov/iStock)

気がつくと1日に何度もいじっているときがある、興味があるわけでもないのに無意識にSNSにアクセスしている……。スマホを使うようになってからというもの、生活がスマホに「支配」されてしまっている人も少なくないだろう。NYタイムズ・ベストセラー『デジタル・ミニマリスト』の著者であり、ハイテク界の「こんまり」として全米メディアで話題のコンピューター科学者が説く、「スマホ依存」の危険性とは。

人は1日に平均39回スマホを持ち上げる

多くの人は、自分が必要以上にスマートフォンを使っていることを認識してはいるものの、スマートフォンが持つ影響力の大きさをきちんと理解していない。

ニューヨーク大学准教授の心理学者アダム・オルターは著書『僕らはそれに抵抗できない』で、そういった過小評価の典型的な例を挙げている。彼は執筆のためのリサーチの一環として自分のスマートフォン利用時間を計測してみようと考え、モーメントというアプリをインストールした。

このアプリは、1日に何度、どれだけの時間、スクリーンを見たかを計測する。オルターはアプリで計測を始める前、おそらく1日に10回くらいスマートフォンをチェックし、見ている時間は1日の合計で1時間程度だろうと見積もっていた。

ひと月後、モーメントがオルターに真実を明かした──彼は平均して1日に40回スマートフォンを持ち上げ、1日およそ3時間スクリーンを見ていた。驚いたオルターは、アプリの開発者ケヴィン・ホーレシュに問い合わせた。

ホーレシュが言うには、オルターは外れ値ではない。それどころか、笑ってしまうほどの典型例だった。モーメントの平均的ユーザーは、1日におよそ3時間スクリーンを見ている。1時間以下のユーザーはたった12%にすぎない。そして平均的ユーザーは、1日に39回、スマートフォンを持ち上げる。 

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