バラが食べられる?花業界で起きる「大変革」 サブスクからSNSまで、異業種から相次ぐ参入
「植物が好きな人はお互いを褒めてもらいたかったり、人に教えることの好きな、いい意味のお節介だったりする」
そういう植物好きの「特性」を生かして、植物版のインスタグラムサービスを始めたのが、「Green Snap」の社長、西田貴一だ。
西田も前出の武井同様、エンジニアの出身。前職のSNSマーケティング会社「アライドアーキテクツ」でCTO(開発責任者)を務めていたが、あるとき、社内のビジネスコンテストで植物に特化したSNS構想が飛び出し、西田が担当することになった。
口コミで花の名前を教える機能が広まる
「異業種からいきなり飛び込んでみて、いちばんびっくりしたのは、花卉業界にマーケティングの概念やネットサービスがなかったこと」
花卉業界は一定規模の市場がずっと存在しており、ネットの力がなくても、母の日やお彼岸など、アナログの力だけでも売れていた。
西田は「花のECがなくても食べていけていたため、(業界の人は)その必要性を感じていない。花や植物は生き物なので、ネットサービスは難しかったこともあるのでは」と推測する。
2014年にスタートしたGreen Snapは最初、ユーザーを100人のヘビーユーザーに絞って始めた。花の名前を教える機能が口コミで広まり、2年後にAI機能を搭載すると、一気に広まった。
現在は30代から40代の女性を中心に、ウェブも含めて月間で最大500万人が利用する、最大規模の植物特化型SNSだ。
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