原田:さて、まとめに入りましょう。賛否両論が強かった『ViVi』と自民党とのコラボを皮切りに、#自民党2019、政党が発信するSNS、政治家個人が発信するSNSを順々に見てきたわけだけど、若者に政治への興味を持たせるには、結局SNSをどう運用すればいいのかな。
浅見:一言でいうと、「堅すぎない」ように使うことじゃないでしょうか。例えば文章ひとつとっても、「。」とか「!」で終わるのではなく、絵文字を使うとか、わざと平仮名を交ぜるとか。そういうあざとさも、これからの政治家には必要になってくると思います。
原田:昔の政治家のあざとさとは、まったく違うあざとさですね。言っていることと思っていることが違うといった昔のあざとさではなく、絵文字やひらがなを使うというあざとさが必要な時代だと。
松崎:何度も出ている意見ですが、やはり親近感を強めるのを意識することがすごく大事です。政治家って私たちからすると別世界の人なので、存在が遠く感じてしまうんです。なので、議員の人たちが過去の受験の失敗みたいなことをYouTube上で話してくれたらぐっと親近感が湧くと思います。
原田:確かにすごいって思っている人の失敗談を聞くと、ぐっと距離が近く感じられるようになることってあるよね。でも、そう考えると、君たちは議員さんたちのことを単に距離の遠い存在ではなく、ちょっと「上」の存在だと思っているんだね。となると、「いかに下りられるか」が距離を近づけるポイントですね。
政治家が若者と接点を持つためには
富山:若者は政治家にどうやって意見を伝えていいのかわからないので、Twitterで簡単に伝えられたらいいなと思いました。あと、政治家の皆さんはもっとインスタとTwitterを活用したほうがいいかと。それも、ただの活動報告ではなくて、家族との写真や遊んでいるときの写真も載せると親近感が湧きますし、ニュースで取り上げられる可能性も高くなるので。
わかりやすい例でいうと、河野太郎さんの「ベーコン」の話題や安倍首相の芸能人とのセルフィーなどの投稿は、賛否両論ありながらもネットニュースやテレビ番組で紹介されています。
原田:確かに若者の声をどこから直接伝えたらいいかわからないよね。ただでさえ超高齢化が進み、若者の声が届かないムードにこの国は全体的になってしまっているのだから、「目安箱」みたいなものがあればいいのにね。若者が質問や意見を言うと必ず返信してくれるっていう場所。労力はかなりかかるだろうけど、政治と若者の距離は近づくよね。
須藤:本当に若者と接点を作ることが大切だと思います。Twitterのアンケート機能を使うとか、ツイートをお気に入りにしてくれたりとか。私たちの声を実際に拾っているかどうかはわからないにしても、せめて「拾おうとしてる姿勢」が見られたらいいなと。
原田:本当は政治が「姿勢」や「感」でいいはずがないのだけど、今はそれすらないから、せめてそれくらいほしいということだね。
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