国民民主党・玉木代表が密かに話題になる理由 河野外相や枝野氏より若者に人気?

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原田:なるほど。玉木代表は政党の党首の中で最もSNSを使いこなしている可能性があるものの、彼自身やSNS自身の認知度や人気がまだそれ程高くない、ということだろうか。政党として、政治家として国民の関心がそもそも高くないと、こうして使えないツールがあるなんてSNSって残酷な面があるんだね。

ちなみに、同じく国民民主党の小沢一郎氏は? Twitterのアカウント名が「小沢一郎(事務所)」となっているけど?

富山:スタッフがやっていると書いてあるとおり、小沢さん個人の意見はあまりないですね。ほかの政治家のリツイートばかりで、自身のツイートと比率を見ると20対1程度であまりにリツイートが多いように感じます。

浅見:公明党の山口那津男代表のTwitterも、少し前までは「山口なつお(那津男)スタッフ」というアカウント名でスタッフさんがつぶやいていましたが、今はアカウント名から「スタッフ」が抜けて、ご本人がつぶやいているようです。

丸山:なんにせよ、本人がやらないとあまり見てもらえないかも。橋本環奈のマネジャーとかじゃない限り、許されないでしょう(笑)。

原田:スタッフアカウントでやっても見てもらえるはずがないって、山口代表は気づいたのかしらね。ご高齢の政治家の皆さんは大変だと思うけど、本当に日本の未来を、未来を背負う若者のことを考えているのであれば、必死に自分自身でスマホでつぶやくべき時代になっているのかもしれないね。日本共産党委員長・志位和夫氏は?

日本共産党・志位委員長のツイッターは?

丸山:Twitterは、政治の内側のことを知っていないとわからないツイートが多いですね。ちゃんと政治に関心ある大人だったら読んで理解できると思うんですけど、私にはちょっとハードルが高いです。

原田:共産党支持者や、政治に興味ある年配層限定にしかわからない投稿だと?

丸山:正直、選挙区がどうこう言われても、若者的にはわからないです。

原田:投稿で「その政治家が誰を見ているか」が明確に可視化されてしまうシビアな時代になっているんですね。

政治は本来オールターゲットのものであるべきだから、さまざまなタイプの国民別に、SNS自体や表現方法を変えながら情報発信をしていかないといけなくなっているのかもしれないね。

安易に小難しい情報を発信すると、「上から目線」と若者に突っ込まれて支持が下がってしまうかもしれないんだね。

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