「勉強や運動」が続かない人が陥りがちな勘違い 精神論・根性論で無理に突破するのはNGだ
続けられない人は、例外なく完璧主義者です。そのため、日記を1行だけ書くという発想は出てきませんし、「どうせやるなら、ちゃんとやらないと意味がない」とハードルを高めてしまいます。
しかし、無意識にその高めたハードルが今度はノルマになり、なかなか行動できなかったり、続かなかったりするのです。このベビーステップではじめるという習慣は、先延ばしする、続かない、行動できないという悩みを一気に解消する強力な解決策です。
ポイントは、「面倒」「怖い」「不安」などの感情が出てこなくなるまで徹底的に行動のハードルを下げることです。
そして、継続のためには初動のハードルを下げてでも行動をゼロにしない、ということです。
・ジョギングをする → ウエアに着替える
・ダイエットする → お昼ご飯のライスを半分にする
・片づける → 5分間だけ片づけをする、トイレだけきれいにする
・禁酒する → ビール3杯のところビール2・5杯に減らす
・朝5時に起きる → 今より15分だけ早起きする
これなら一歩を踏み出すことができるのではないでしょうか?
感情レベルでピッタリ合うものを選ぶ
感情レベルで自分にぴったり合うものは無理なく継続できます。自分の気持ちが乗るか乗らないかは、実際にやってみるとはっきりわかります。
例えば、「運動を日課にしよう!」と決めたとします。ジョギングやテニスなど、どんな運動だと自分は乗るのかを知るためにとりあえずよさそうなものをいくつかは、やってみることをお勧めします。
そうすると、「ジョギングは驚くほど気持ちがいい!」とか「テニスは思っていたよりも楽しくない」など、心身が教えてくれます。また、「朝に走るのがいいか、夜に走るのがいいか?」と迷ったときは、まずは両方試してみることです。正解はないので、試してみて自分の気持ちが乗るほうでやればいいのです。
やってみるだけでなく、実験的に”やめてみる”というアプローチも効果的です。
例えば、「試しに1週間、朝15分間だけメールを見ない」「不要そうな定例会議をまずは2週間やめてみる」「22時以降はスマホを見ないように3日間だけ電源をオフにする」「3日間だけ定時退社してみる」という具合に実験してみます。
やめることの弊害を恐れている場合、試しに少しだけやめてみないと、どの程度弊害があるかわかりません。実際に弊害が生じれば戻せばいいという安心感のもとでやめる実験をしてみて、よければ採用すればいいのです。
やると決めたから「ずっとやらなければいけない」、やめると決めたら「ずっとやめなければいけない」という義務感ほど、自分の気持ちを乗せるのと真逆なものはありません。実験してみて、合うものを取り入れる、ダメならどんどん次のアイデアを出して軌道修正しましょう。
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