「勉強や運動」が続かない人が陥りがちな勘違い 精神論・根性論で無理に突破するのはNGだ
「朝5時に起きる」
「毎日30分ジョギングする」
このように決めても、それを同じペースで1カ月間守り通すのは至難の業です。
例えば、「毎日1時間、英語の勉強をする」と決めていても、「突然のトラブルで残業が発生し、終電帰り」になったり、「上司に怒られて気持ちが落ち込んでいる」「寝不足で疲れていてなにもやる気がしない」「飲み会で酔っていて勉強するには集中力がない」など、さまざまなイレギュラーなことが起こります。
こういうイレギュラーな出来事のせいで、習慣化したい行動をサボる日が続くと、自己嫌悪に陥ったり無力感を感じたりしてやる気がなくなり、挫折の道に突き進んでしまいがちです。
これを未然に防ぐために「例外ルール」を設けましょう。例外ルールとは、イレギュラーな出来事への対応をあらかじめルール化しておくことで、状況の変化に柔軟に対応できるようにする仕組みです。
例えば、「気分が落ち込んだり、疲れたりしているときは、テキストを1ページだけ読めばいい」「23時以降に帰宅する日は帰りの電車の中で単語帳を読めばいい」といったルールが考えられます。
自分を甘やかすためではない
例外ルールは、自分を甘やかすためではなく、継続への柔軟性を持たせるためのものです。とくに完璧主義傾向の強い人は、完璧にできなければ「やらなかったのと同じ」と極端に考えがちなので、例外ルールは非常に有効です。
習慣化のコツは、軌道に乗るまで行動をゼロにしないことです。
ゼロにすると再始動するのにものすごくエネルギーを使います。疲れているときや予定が詰まっているときは、例外ルールを上手に活用して、「ゼロにしないで、今日も一応やれた!」と思えるようにしてください。
「私はカタチから入るタイプでして……」とおっしゃる人は多いものです。
これはけっして悪いことではなく、習慣化のモチベーションUPのためには有効なことです。
ある女性は、ランニングを日課にするために、少し奮発して高価な可愛いウエアを買いました。「体にもいいことができて、かつ自分が可愛く見えるならがんばろう!」と、彼女は気持ちが乗ってくるそうです。
ゴルフでも、高いドライバーやウエアを買いそろえることでモチベーションが上がる人は多いです。高いドライバーに見合う技術を身につけようと、練習に励むようになります。
読書日記をつけるにしても、まずはつねに持ち歩きたくなるような高級なノートとペンを用意すれば、それを取り出して書きたくなるものです。そして自然と読書日記をつけることが習慣化されていくのです。
道具やウエアなどを買いそろえるとがぜんやる気になるという人は、ぜひ実践してください。もし、あなたが行動するときに、カタチから入ることで気持ちを乗せることができるならば大いにこの方法を使いましょう。
「自分をうまく乗せる」5つの方法について紹介してきました。もちろん、これ以外にも方法はたくさんあります。「これならやれそう!」と思うものを見つけて実践してみてください。
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