「勉強や運動」が続かない人が陥りがちな勘違い 精神論・根性論で無理に突破するのはNGだ

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一方、脳は一定期間続けると今度はその行動を「現状維持」しようとします。ある行動が無理なく続くのは「現状を維持する」段階に入っているからです。これこそ習慣化された状態です。

習慣にはさまざまな種類がありますが、片づけ・英語学習・日記・節約などの習慣は、習慣化に要する期間は1カ月。ダイエット・運動・早起き・コミュニケーション・禁煙など身体のリズムに関わる習慣は、習慣化への期間は3カ月を目安にしてください。

ここでもっとも重要になるのが、続けるモチベーションです。あなたのやる気が燃えるのは「アメ(快感)系スイッチ」と「ムチ(強制力)系スイッチ」のどちらでしょうか? 私はおおむね、ムチタイプです。「早朝出社は、目標を周りに宣言して退路を断つ」とスイッチが入ります。

一方、アメタイプの人は、「早朝出社ができたらおいしいコーヒーを飲む」とか、「ダイエットができたら洋服を買う」とご褒美などの快感を主軸に自分を乗せていきます。

モチベーションのスイッチを紹介

さてここからは、「行動の習慣」を変える方法を一部ご紹介します。続けるモチベーションのスイッチに万能薬はありませんので読みながら自分に合うものを探求してください。

1、楽しむことを第一優先にする

「楽しむ!」は、習慣化において意外と見落とされがちなポイントです。

まずは「苦痛なことでも根性で続けることにこそ、美徳がある」という価値観から解放されましょう。そういう人は、楽しみながらやれることは遊びでしかないと思いがちです。でも、無理に楽しくないことをしても長続きしません。なぜなら私たちは感情を持った生き物であり、原則、好きなことは続くし、つらいことは続かないからです。

例えば、私はジムに行っても、ランニングマシンが苦手でどうしてもやる気になれません。でも水泳は好きなので行くのが楽しみになります。

もし運動をはじめたいと思っているなら、テニス、ヨガ、卓球、ウォーキング、なんでもいいので、楽しめるかどうかを第一優先にして選んでみてください。

これは、早起きや片づけなども同じです。いかに楽しむかを先に考えないと、義務感やノルマだけで自分を動かそうとするとずっと大変なままです。

「なにをすべきか」ではなく、「なにをしたいか」からスタートしてください。

2、「これならできる! 」からはじめる

10年間毎日、日記を書き続けている人に継続のコツを聞くと、答えは「無理しないこと。1行だけでもいいから、毎日書くこと」と言っていました。

この「ベビーステップ」こそが、行動や継続の神髄です。ベビーステップとは、なにかをはじめるときに赤ちゃんのような小さな一歩から踏み出すことです。行動を起こすまではとても気が重かったのに、一歩踏み出してみたら、やる気が後からついてきて行動が進んだといった経験はないでしょうか?

私たちは行動を「0」から「1」にするのに膨大なエネルギーが必要ですが、「1」を「2」や「3」にするのは、さほど力がいらないものです。初動がもっともパワーを必要とするのです。

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