命まで奪われかねない「アポ電強盗」の恐怖

自分は詐欺に遭わないと70歳超の半数が油断

■特殊詐欺の認知件数と被害額

※ 認知件数とは、警察が「犯罪が起きたこと」を確認できた件数です。未然に防がれ、通報されなかったものなどは含まれません(画像:毎日が発見ネット)

このような状況の中で、お金をだまし取るのではなく、直接奪った方が早いと考えるようになった一部の犯人グループがアポ電強盗を起こしたのではないか、と見られています。

最近では、特殊詐欺の被害は東京や神奈川、埼玉などの首都圏や大阪といった人口の多い地域に集中している傾向があり、特にそういった地域に住む人にとっては、いまもなお安心できる状況ではありません。

お金をだまし取られかねない、また場合によっては命まで奪われてしまうアポ電の魔の手から、私たちが身を守るためにはどのようなことができるのでしょうか。山上警視は、「まずは、自分はだまされないという思い込みを捨てることが大切です」と訴えています。

何割の人が「自分は大丈夫」と思っている?

以下の、17年に内閣府が発表した「特殊詐欺に関する世論調査」の結果を見てください。

■特殊詐欺に対する年代別意識

内閣府が2017年3月に発表した「特殊詐欺に関する世論調査」より作成 /8歳以上の国民3,000人を対象に調査し、1878人から有効回答(画像:毎日が発見ネット)

全体ではなんと8割以上の人が、「自分は被害に遭わないと思う」「どちらかといえば遭わないと思う」と回答しています。年代別に見ましても、その割合は8割前後で推移していて、18~49歳でも50歳以上でも、大きな違いはありません。

これは、非常に危うい兆候です。

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